皮膚の炎症の1つアトピーとは

アトピーが招く乾燥肌とその対策

アトピーと乾燥肌の関係

アトピーになると、乾燥肌に悩まされることが多くなります。特に秋、冬などの乾燥する時期になると、その症状は深刻になる人も出てきます。そもそも、なぜアトピーは乾燥肌を招くことが多いのでしょうか?乾燥肌になると、どのような症状が出てくるのでしょうか?乾燥肌の改善方法や日ごろの対策も含めて、ここではアトピーと乾燥の関係性を解説します。

なぜアトピーだと乾燥肌になりやすいのか?

アトピーになると、肌の角質層にあるセラミドという成分が不足するため、乾燥肌になりやすくなります。 セラミドは基礎化粧品などに含まれている成分として知られますが、もともと人の体に存在する成分。肌の角質層の乾燥を防ぐ役割を持っています。 角質層に含まれる保湿成分のうち80%は、セラミドを主成分とする細胞間脂質。つまりセラミドは、肌の乾燥を防ぐための主役なのです。

アトピーになると、この大事なセラミドが不足してくるわけですから、水分保持力が弱くなって肌が乾燥しやすくなるわけです。 なお、セラミドが不足して肌が乾燥すると、肌のバリア機能が弱くなります。その結果、外部からの刺激に対しても弱くなり、炎症が発生・悪化しやすくなります。

乾燥する時期に増えてくる症状

乾燥する秋、冬などの時期、アトピーの人は痒みや赤みのほかにも、皮剥けや落屑(らくせつ)といった症状を見せることがあります。 皮剥けも落屑も、表皮層が乾燥してボロボロと落ちてしまう症状のことです。ただし、皮剥けは、皮がボロボロを落ちた後に新たな皮膚が再生する現象、落屑は、皮が再生しない現象を言います。落屑が起こると、皮膚は炎症を起こすこともあります

簡単に言えば、皮剥けはアトピーにとって良い症状、落屑はアトピーにとって悪い症状、ということです。 なお、皮剥けも落屑も、主に肌が乾燥することで起こります。乾燥をきっかけにして肌のターンオーバーが促されれば皮剥けが起こり、ターンオーバーが行なわれなければ落屑が起こる、と考えて良いでしょう。

アトピーによる乾燥肌を改善させる方法

アトピーによる乾燥肌を改善させるためには、肌のセラミドの生成量を増やすことが必要です。並行して、乾燥対策として肌の正しい保湿を行ないます。 肌のセラミドの生成量を増やすためには、ターンオーバーを正常化することが大事。そのためには、規則正しい生活と栄養バランスを考えた食事習慣が大事です。

乾燥対策としては、ワセリンの塗布が最も一般的。ワセリンで肌表面のしっかりコーティングすることによって、水分の蒸発を防ぐことができます。同時に、肌表面に水分を与える基礎化粧品や薬剤を使用します。尿素やグリセリン、アミノ酸、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、セラミドなどを配合した基礎化粧品が有効です(医師に相談しましょう)。 なお、近年は、あえて乾燥対策をせず症状を放置するほうが良いという説も有力です。一般とは真逆の方法なので、こちらの方法に関心がある場合には、自己判断で実行せずに、まずは医師に相談してみましょう。

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