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アトピーの原因は免疫異常!ヘルパーT細胞の働きとは

皮膚の炎症の1つアトピーとは

アトピー性皮膚炎に影響を与えるヘルパーT細胞とは

発症機序や病態について、まだまだ不明な点が多いアトピー。近年のアトピー患者増加の原因のひとつに、生活環境によるヘルパーT細胞のバランス異常が挙げられています。では、そのバランス異常は何故起こってしまうのでしょうか?
ヘルパーT細胞のしくみと、アトピーに与える影響を解説します。

ヘルパーT細胞には免疫をコントロールする働きがある

ヘルパーT細胞とはリンパ球の一種で、アトピーの炎症に大きく関わる細胞だと言われています。
ヘルパーT細胞には「Th1(ヘルパーT細胞Ⅰ型)」「Th2(ヘルパーT細胞Ⅱ型)」という2つの免疫細胞があり、この2つの細胞はサイトカイン(免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質。情報伝達をする。)によってお互いの働きを抑え、バランスを取り合っているのです。
「Th1」「Th2」のバランスが正常に保たれていれば免疫力が維持され、アトピーをはじめとするアレルギー反応は起こりません。

ウイルス・細菌に反応する「Th1」

Th1細胞は、細菌やウイルスといった異物が身体の中に入ったと認識すると反応します。ウイルスや細菌が体内に侵入した時に、リンパ球の中にある「B細胞」を活性化するのです。

これによりインターフェロン(異物が侵入すると反応するタンパク質)の働きが活発になり、ウイルスや細菌に対する抗体が作られます。一度作られた抗体は記憶していて、次に同じウイルスや細菌が体内に侵入した時に抗体が攻撃・破壊してくれます。

アレルゲンに反応する「Th2」

Th1細胞に対し、Th2細胞は、ダニ・花粉・カビなどのアレルギーの原因である「アレルゲン」に反応し、B細胞を活性化します。インターロイキン(細胞間のコミュニケーションを担うたんぱく質)などの働きにより、アレルゲンを攻撃するための抗体を作ります。

アトピー発症はTh2の活性化が原因

普段はお互いを制御してバランスを保っている「Th1」「Th2」ですが、生活環境やストレスなど様々な要因でこのバランスが崩れると、Th1の活性が弱まり、Th2の働きが活発になってしまいます。

活性化されたTh2は、アレルギー反応の原因となるIgE抗体を過剰生成し、アトピーの発症を引き起こしてしまうのです。

過剰な清潔志向が原因のひとつ!?

実は、私たちはTh2細胞が多い状態で生まれてきます。歳を重ね、生活していく中で様々な細菌やウイルスが体の中に入り、Th1細胞の働きが活発になっていき、成長と共に(主に3歳頃までに)Th1とTh2のバランスが整っていくのです。

ところが、最近では行き過ぎとも言える衛生観念によりこのバランスが整わず、アトピーを含めたアレルギー体質の人が急増しています。

ふと見渡すと、殺菌・抗菌グッズが身の回りに溢れていますよね。しかし、こういったグッズの使いすぎで、ウイルスや細菌に感染する機会が減ってしまい、身体にある程度は必要な菌まで殺しているのです。

その結果、Th1細胞が発達せず、Th1細胞が活発にならないとTh2細胞への抑制がきかなくなり、アレルギーにかかりやすい体質になってしまう、という悪循環が生まれています。

身の回りを清潔に保つことは良いことですが、あまり神経質になりすぎず、普段の掃除洗濯をしっかり行うことから始めるのもよいでしょう。

腸内環境を整え、Th1を活性化させよう

過剰な清潔志向を見直す他に、Th1細胞を活性化させる方法はまだあります。体内の免疫細胞の半数以上は腸内にいるといわれており、免疫の強化には腸内環境を整え、良い状態を保つことが大切です。

日頃の食生活で乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などの整腸作用のある成分を取り入れ、免疫を強化してアトピー改善に繋げていきたいですね。 

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