体の内からアトピーを改善する成分一覧

アトピーにビタミンCは効くの?

カラダの老化を防ぎ美肌効果が期待できるビタミンCのアトピーへの働きを解説します。

かゆみを抑える

ビタミンCはアトピー改善に効果的です。ビタミンC以外にも、アトピーに有効な成分として様々なものが取沙汰されることがありますが、それらのなかでも、ビタミンCはとりわけアトピー改善効果が高いことで注目されています。

ビタミンCには様々な健康効果があることが確認されていますが、なかでも、(1)抗ヒスタミン効果、(2)コラーゲン生成効果、(3)ストレス軽減効果、(4)Th2細胞への働きかけ、の四つがアトピー改善をサポートすると言われています。

(1)抗ヒスタミン効果

アトピーとは、アレルギー反応の一種です。アレルギー反応は、ヒスタミンと呼ばれる物質が引き金になって起こります。

ビタミンCには、このヒスタミンに対抗する効果、つまり抗ヒスタミン効果があるとされています。ヒスタミンの生成を抑えることによる、アトピー症状の軽減が期待されています。

(2)コラーゲン生成効果

ビタミンCには、体内のコラーゲン生成を補助する働きがあります。

コラーゲンとは、基礎化粧品などにもよく含まれることのある、保湿成分の一種。アトピーの天敵は乾燥ですから、ビタミンCを補給して体内コラーゲンを増産させれば、肌表面の保湿効果が上がり、引いてはアトピー症状の改善へとつながるでしょう。

(3)ストレス軽減効果

精神的なストレスが、アトピーの症状を悪化させることはよく知られています。ストレスを感じているときは、体内で大量のビタミンCが消費されています。

不足したビタミンCを補給することでストレスが軽減され、引いてはアトピー症状の改善にもつながると言われています。

かゆみによるストレスを鎮め、その結果、質の良い睡眠をとることができます。また、赤みをともなう炎症を鎮める効果が高いので、アトピーの症状がひどい時のインナーケアにも適しています。

The reduced form of the vitamin, ascorbic acid, is an especially effective antioxidant owingビタミンの還元型であるアスコルビン酸は特に有効な抗酸化剤です(英文抜粋)
「Jacob RA, Sotoudeh G. Vitamin C function and status in chronic disease. Nutr Clin Care 2002;5:66-74. 」http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12134712?dopt=Abstract

(4)アトピーの原因「Th2細胞」に働きかける

ビタミンCには、内因性ステロイドの生産を促す働きがあります。内因性ステロイドとは、体内で分泌されるホルモンの一種。アレルギー症状を引き起こす原因のTh2細胞を抑える働きがあるため、ビタミンCの摂取が間接的にアトピー改善にも貢献すると考えられます。

ちなみに、人間の白血球の中には、免疫にかかわるTh1細胞とTh2細胞があります。アトピーを改善するためにはTh1細胞を活性化させて、Th2細胞を抑える必要があります。ビタミンCには、このTh2細胞の働きを抑える効果が期待できる、というわけです。

ただしTh2細胞を抑制するためには、かならずしもビタミンCの力が必要というわけではありません。たとえば、ビタミンCの力を借りなくても、睡眠を十分に摂ることによって内因性ステロイドは増産され、結果、Th2細胞が抑制されることが周知されています。

アトピーに対するビタミンCへの賛否の真偽

ビタミンCによるアトピー改善効果については、肯定的な意見がほとんどですが、少数派として否定的な考えもあるのも事実です。否定派の主たる論拠は、以下のとおりです。

人とチンパンジーは、他の動物とは違い、体内でビタミンCを合成する能力を持ちません。これは、進化の過程でその能力を捨てた、と考えるのが妥当。これを裏付けるかのように、ビタミンの大量投与によってアトピーが悪化した、というケースも見られる、というものです。

ただし、こうした理由で否定派の立場を取る医師でも、上で説明したコラーゲンの生成補助による保湿効果などを否定しているわけではありません。つまり彼らは、ビタミンCの「過剰な摂取」を否定しているのです。

賛成派であれ反対派であれ、つまるところ、ビタミンCの「適度な摂取」はアトピー改善に効果がある、という点で妥結します。つまり、ビタミンCによるアトピー改善効果は、誰しもが認めるところなのです。

アトピーの方は、ぜひ食事やサプリなどから、積極的にビタミンCを摂取するよう心がけましょう。食事やサプリで、ビタミンCが「過剰摂取」になることは、まずありません。

アトピー改善効果には一日約2,000mgものビタミンが必須

アトピー改善のためのカギとして、ビタミンCが重要な役割を持つことは分かりました。では一体、どれくらいの量のビタミンCを摂取すれば、アトピーが改善するのでしょうか?

前提として知っておきたいのが、「ビタミンCは水溶性」ということ。水溶性とは水に溶ける性質を持つという意味です。 水溶性のビタミンCは、体内に過剰摂取されると、不要な分は体内の水分に溶けてしまい外へ排出されてしまう性質を持つのです。

また、併せて知っておきたいのが、「栄養素は生命維持に大事な部分から優先して運ばれる」ということ。つまりビタミンCは、心臓や脳、血液など生命維持に不可欠な部分から優先的に使われて、髪の毛や爪などの生命維持にあまり重要ではない部分には後回しにされる(または、ほとんど届かない)、ということです。

残念ながら皮膚は、生命維持という基準で考えれば、他の多くの組織に比べてかなり後回しにされてしまう部分。ビタミンCは、届くには届くのですが、アトピーを改善するほどの量は期待できません。

ちなみに、ビタミンCの力によってアトピーを改善したい場合には、1日に約2,000mgのビタミンCを摂らなければなりません

ビタミンC2000mgを摂るためには…

品名 単位 単位あたりのビタミンC含有量 ビタミンC2000mg摂取に必要な単位数
レモン 1個 18mg 111個
キウイ 1個 59mg 34個
栄養ドリンク(有名メーカー) 1本 1000mg 2本
サプリメント(有名メーカー) 11粒 300mg 7粒

表をご覧いただいても分かるとおり、レモンやキウイなど、食品経由でビタミンCを毎日2000mg摂るのは、ほぼ不可能です。

ビタミンCは、確かにアトピー改善には効果的な成分です。 しかしながら、アトピーの改善のために必要な量のビタミンCを摂取することは、現実的には困難なのです。よりアトピーの原因に対して効率的にアプローチのかけられる方法を検討する必要性があるといえるでしょう。

Th2を効果的に抑制するのであれば乳酸菌がおすすめ

既述のとおり、人間の白血球の中には、免疫機能に関わっているTh1細胞とTh2細胞があります。アトピーを改善させるには、Th1細胞を活性化させてTh2細胞を抑制することが必要です。

ところがビタミンCには、Th2細胞を抑制する力があっても、Th1細胞を活性化させる力はありません。経口摂取によってTh1細胞を活性化させたいならば、ビタミンCよりも乳酸菌を摂るほうが効果的です。

数ある乳酸菌のなかでも、Th2に高い効果を発揮するのが「植物性ラクトバチルス乳酸菌」であるといわれています。

Th2を効果的に抑制する乳酸菌
「植物性ラクトバチルス乳酸菌」とは?

そもそもビタミンCとはどういう成分?

美しい肌への生まれ変わりをサポートする成分

ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ。お菓子やジュースなどで馴染みもあり、サプリメントでも認知度はNO.1というポピュラーなビタミンです。ビタミンCは酸化防止剤として使われることも多く、体の老化につながる活性酸素によるダメージから守ってくれます。

しかし、ビタミンCは体のなかに貯めておくことができないため、ビタミンCの少ない生活が続くと毛細血管がもろくなり歯茎から出血が出やすくなったり、幼児の場合は骨の発育不良が起きたりすることも。

また、健康な皮膚細胞を作る役目もあるため、ビタミンCが不足すると肌にハリがなくなり、アトピーの場合は炎症を繰り返してしまい、美しい肌に再生する力が弱くなるなどの症状が出てしまいます。

特徴

  • 活性酸素のダメージを抑える

    強力な酸化防止作用をもっていて、タバコ、紫外線、ストレスなどの刺激から発生した活性酸素によるダメージを最小限に抑えてくれます。体の酸化から守ってくれるので、病気の予防や美肌維持にも欠かせません。
  • 精神的・物理的ストレスを抑制

    寒さ、暑さ、睡眠不足、働き過ぎなど精神的・物理的ストレスを感じている人はビタミンCを摂った方が良いと言われています。
  • 炎症を鎮める作用

    特に赤みが強い時には効果が高いと言われています。肌のターンオーバーを促す作用もあるため、色素沈着して黒ずんだ皮膚や、炎症で赤くなった皮膚を、白く美しい肌細胞へと導いてくれます。

ビタミンCをおすすめできない方

ビタミンCは摂り過ぎても尿から出てしまうので、過剰による副作用の心配はないと言われています。ただし、食事からではなくサプリメントやドリンク剤等から摂取する場合は、吐き気、下痢、腹痛などの報告があります。これらの症状は摂り過ぎをやめればおさまります。腎機能に疾患を持っている人は腎結石になるという報告もありましたが、現在は否定されています。

ビタミンCが含まれた食べ物

カリフラワー パプリカ

ビタミンCは野菜や果物に多く含まれています。特に柑橘類の皮に多く含まれているので皮ごと食べられるものだとより多く摂取できます。野菜では、パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、カリフラワーに豊富に含まれており、果物ではアセロラが特に多く、柿、キウイ、いちごなどにも多く含まれています。ビタミンCは水や熱に弱いので、食材を大きめに切る、水にさらす時間を減らす、熱を加えすぎないなど、調理方法を工夫すると良いでしょう。

ビタミンC配合のサプリメント

  • ディアナチュラスタイル ビタミンC 60日分

    ディアナチュラスタイル ビタミンC 60日分(380円/約60日分)

    2粒にレモン約53個分ものビタミンCと、ビタミンB2、B6が摂取できるサプリメント。

  • 資生堂 ピュアホワイト

    資生堂 ピュアホワイト(4,320円/約30日分)

    1日あたり1000mgのビタミンCを配合。ビタミンCのめぐりを高める成分も配合し、吸収性をアップします。

あなたに合うアトピー改善成分は?
アトピーのかゆみ悪循環を断ち切るためには
深い睡眠をとる方法