アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アロマによる睡眠効果

アロマの「良い香り」に睡眠効果あり

アロマを始めとした「良い香り」には、入眠・睡眠を促す効果があると言われています。アトピーに対する効果には期待ができませんが、少なくとも睡眠障害を患う患者に対して効果があるということが確認されています。アトピーで眠れないという方々を、睡眠に誘う可能性のあるアロマについてまとめました。

アロマの香りには睡眠効果がある

アロマには入眠・睡眠を促す作用があると言われています。とはいえ、アロマの香りにガス麻酔のような睡眠導入作用があるというわけではありません。アロマの香りは、嗅覚を通じて脳に伝わり、自律神経に働きかけます。やがてリラックス状態になり入眠が促されるという仕組みになっています。

私たちは普段、様々な香りに囲まれて生きています。中でもアロマは良い香りと認識され、脳内で鎮静効果のあるホルモンが分泌。結果的に眠りにつきやすくなると言われているのです。

実はこの睡眠導入効果に関しては、詳細なメカニズムはまだ解明されていません。

しかしアロマを使った睡眠実験は数多く行われ、良い香りのする環境下での入眠促進効果は実際に確認されています。

  • アロマを使った睡眠実験

    睡眠薬を常用している38歳から62歳の不眠症患者29名に対して、アロマの香りが入眠を促進させるかどうかを検証する実験が行われました。その結果、実験から8週間後には、計12名の患者において睡眠薬の減量に成功。1年後には、計15名の患者において睡眠薬の減量に成功しました。逆に、まったくアロマの効果が見られなかった患者は、全体のうち3名のみ。このことからも、アロマには入眠を促し、かつ睡眠の質を高める作用があるということが分かりました。

今すぐに実践可能!手軽に行えるアロマ

みなさんもご存知の通り、アロマはさまざまな利用方法があります。また、決まった使い方があるわけでもありません。効率よく、香りを部屋に拡散させることが重要となります。以下に、アロマの代表的な使い方をご紹介します。

  • ディフューザー

    ディフューザーとは、アロマの微粒子を空気中に拡散させる電気式の装置のこと。お部屋に馴染むデザインのものを選べば、インテリアにもなります。
  • アロマランプ

    ランプの熱で香りを拡散させる装置。ディフューザーよりもリーズナブルな価格で、使い方も簡単です。
  • アロマ加湿器

    アロマ機能が搭載された加湿器のこと。アロマの香りが拡散するだけでなく、部屋の中の加湿効果も得られることから、アトピーの方におすすめの装置です。
  • オイルウォーマー

    キャンドルの熱を利用して香りを拡散させる装置のこと。キャンドルの炎が揺れる様も、リラックス効果をより高めてくれるとされています。

また、専用の装置をそろえなくとも、アロマは実践可能です。たとえば、お湯を入れたマグカップに精油を数滴たらして香りを拡散させる方法や、ハンカチに精油をたらして枕元に置くなど、簡易的にアロマを楽しむことができます。入眠前の作業であれば、あまり手間にならない方法を選択するのが良いですね。

眠りを誘うアロマの香りの選び方

アロマオイルは非常に多くの種類があり、その効能もさまざまです。どの香りを選べばいいかに決まりはなく、リラックスするには好みの香りを見つけることから始めてみるといいですよ。たとえば、化粧水やシャンプーなどに天然のアロマオイルが配合されていることもありますので、お気に入りのシャンプーの成分表を見て、そのアロマオイルを選んでみるのもいいのではないでしょうか。特に安眠しやすいと言われている代表的なアロマオイルをご紹介します。ただ、アレルギーやアトピー体質の人は、アロマの強すぎる効果で症状が悪化してしまうこともあるので、初めて使う人は少しずつ試してみてください。

ラベンダー

リラックス効果が高い代表的なアロマです。濃厚過ぎないさわやかなフローラルで、アロマ初心者でも扱いやすいオイルです。ラベンダーは、自律神経に働きかけて副交感神経を優位にし、眠りやすくする効能があり、セロトニンなどのホルモンの分泌量を増やす効果もあるので、睡眠導入に最適です。

カモミール

カモミールは、ハーブティーとしても安眠のために用いられることの多いハーブで、その香りにもリラックスさせて安眠へ導く効果があります。青リンゴのような甘酸っぱい香りで、濃厚な香りが苦手な人におすすめです。

ネロリ

ネロリは、オレンジの花から抽出された柑橘系の香りです。精神を落ち着かせる効果が高く、肌の新陳代謝を活発にする作用もあるので、アトピーに悩む方にはぴったりです。化粧水やシャンプーなどに配合されていることもあるとてもいい香りです。

アロマオイルを使用する時の注意点

さまざまな効能のあるアロマオイルですが、使い方が良くないと、返って具合が悪くなることもあります。

原料にアレルギー物質はないか

アロマオイルの原材料は天然の植物です。もし、その原料にアレルギー反応を起こすものがあれば、アロマオイルでも反応することがあります。アトピーの方はいくつものアレルゲンをお持ちの方も多いので、アレルギー検査をして、何に反応するのか事前に確認しておいたほうが安全です。また、アロマオイルの名称だけでは、何科の植物かわからない場合もあるので、オイルの原料となる植物についてもしっかり確認しておきましょう。

妊娠中は使用を控えたほうがいい

アロマオイルの中には、ホルモンの分泌や月経に関する効能のものがあるので、妊娠中は安全のために使用を控えてください。種類によっては使用できるものもありますが、アロマオイルの効能がどのような影響を及ぼすかわかりませんので、濃度や使用する時間などを控えめにして、医師などにも相談し使用に問題のないものを選ぶようにしましょう。

あくまで睡眠の質を高める一つの方法としての利用がオススメ

アトピーのかゆみによる眠れないといった症状に対し、アロマがどれだけの睡眠効果を発揮するかは確認されていません。ただし、前述の不眠症患者での実験の通り、アロマには一定の入眠・睡眠効果があることは分かっています。場合によっては、眠れないといった症状に対しては、良い効果を得られる可能性もゼロではありません。

アトピーの改善には、まず睡眠の質を高めることが第一のポイントとなります。アロマはその手助けをする、方法の一つであると捉え、試してみてはいかがでしょうか。

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