アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

子供のアトピー

夜にかゆみを訴える子供への対処法とは

夜になるとアトピーのかゆみが強くなり、なかなか眠れない子供がいます。睡眠不足が原因で学校でウトウトしてしまうと、勉強が遅れてしまう恐れもあるので、なんとかして夜のかゆみは抑えてあげたいものです。ここでは1~12歳の幼児期・小児期の子供に対する、アトピー対処法を解説します。

なぜ夜になると子供はかゆみを訴えるのか?

人間の自律神経には、交感神経と副交感神経という2種類の神経系統があります。日中に起きて活発に活動している時には交感神経が優位に働き、夕方以降のリラックスしてくる時間帯には副交感神経が優位に働きます。

つまり、幼児期・小児期の子供は、外のお散歩や幼稚園・学校から帰ってきてからの時間、すなわち夕飯・お風呂・睡眠へと向かう時間帯には、副交感神経が優位に働きはじめていることになります。

副交感神経が優位になると体内では様々な変化が生じますが、そのうちの一つがヒスタミンの分泌量の増加です。ヒスタミンとは皮膚にかゆみを感じさせる原因物質。つまり、副交感神経が活発になってヒスタミン量が増えることが、夜の子供のかゆみの原因だったのです。

なお、副交感神経とヒスタミン分泌量の相関関係は、大人でも同様のこと。夜になるとかゆみを強く感じる大人が多いのも、同じ理由によるものです。

かゆみを訴える子供にやってあげられること

お子さんがアトピーのかゆみで眠れず、苦しんでいる姿を見るのは本当につらいものですよね。

何らかの対策をして、楽に、ぐっすり眠らせてあげいたものです。

少しでも症状を緩和させるために、以下のことを心がけてください。

体を冷やす

かゆい部分を冷やすことで、かゆみの原因である「ヒスタミン」の分泌を抑えることができるといわれています。冷たいのを嫌うお子さんであれば、保冷剤をタオルなどでくるんで優しく当ててあげてください。冷たく感じるジェルなどもおすすめです。また、タオルで巻いた氷枕を用意したり、うちわで仰いで体を冷やしてあげるなどにより、かゆみが軽減するといったケースもあります。

かゆみのある部分に軽く刺激を与える

かゆみは精神的な不安から起こることもあります。そういった状況下では、お子さんは無意識に掻きむしって肌を傷つけてしまうこともありますので、パパやママが安心させるようにやさしくポンポンしてあげるだけでも落ち着く場合があります。また、軽い刺激を与えることでかゆみが軽減されることもあるので、眠れない夜に横で優しく叩いてあげることで、そのうち眠ってくれる効果もあります。

寝室の温度を少し下げる

往々にして、幼児期・小児期の子供は体温が高いものですが、体温が高いとかゆみは強くなる傾向にあります。寝る時にはさらに体温は高くなるため、室温やふとんの中の温度などを確認して、体温があがらないような工夫も必要です。夏場であればエアコンや扇風機、冬場であれば寝具を変えるなどして、少し涼しいくらいの室温にしてあげてみましょう。

こまめに掃除をする

ダニやホコリはアレルゲンとなり、かゆみの直接原因となるばかりでなく、皮膚に余計な刺激を与える可能性もあります。睡眠時にかゆくなる場合は寝室はこまめに掃除し、布団や寝具もできるだけ天日干しにしてダニを除去しましょう。近年普及しているふとん用の掃除機や布団乾燥機も有効です。

お風呂はぬるめの設定にする

熱いお風呂に入ると体温が高くなる上に、皮膚が乾燥する原因にもなります。幼児期や小児期を迎えたアトピーのお子さんであれば、37~40°程度のぬるめのお湯が適温。また、肌を清潔に保とうとするあまり、入浴は絶対といった先入観を持っていませんか?かゆみがあまりにひどい時や肌に炎症が見られるときには、無理に入浴させないほうがいいケースもあることを理解しておきましょう。

刺激の少ない薬を塗ってあげる

どうしてもかゆみがおさまらない時は、かゆみ止めの薬を塗ってあげて安眠させるのもいいでしょう。薬は実際の効果だけでなく、「薬を塗ったからだいじょうぶ」という安心感を与えてくれるので、精神を落ち着かせてかゆみが引くこともあります。

お子さんの爪を切っておく

爪が伸びていると、万が一かきむしった時に肌を傷つけてしまうので、日ごろから爪は短く切ってあげましょう。

肌の保湿をしてあげる

幼児期・小児期の子供が、自らスキンケアをおこなう習慣はなくて当然。お風呂上がりには、クリームなどを塗って保湿をしてあげましょう。かゆみが強く出ているときには肌が乾燥している可能性もあるため、一時的にかゆみがおさまることもあります。

昼間は適度に日光浴させる

紫外線を浴びすぎるのは良くないですが、適度に日光浴をすることで皮膚を強くして健康的になれることは昔からよく言われています。実際に日焼けすることでアトピーが改善した例もあります。

運動して汗をかくようにする

大人アトピーは運動不足が原因であることもありますが、近年では運動不足は大人だけの問題ではありません。テレビゲームや携帯ゲーム、スマホなどの普及により、外で遊ぶ子供の数が激減しているといわれています。おうちに帰ってきてからや土日には、適度な運動を一緒にしてあげることで新陳代謝が良くなり、アトピーが改善することも考えられます。

「子供のアトピーは自然に治る」は本当?

乳児期にアトピーを発症した赤ちゃんのほとんどは、2歳程度で症状が完治するといわれています。

たとえその時期に治らなかったとしても、年齢が上がるにつれて症状は改善していき、やがて中学生くらいになるとほとんどの子供においてアトピーは完治します。

子供のアトピーが自然に治る理由には、子供特有の発症原因があります。

それは、食物アレルギーまたは皮膚の乾燥です。

体が成長するにしたがって体のバランスも整い、小学生に上がるころになるとほとんどの子供は食物アレルギーが解消されます。また皮膚も丈夫になっていくため、徐々に皮膚が乾燥しにくくなっていきます。

とはいえ、子供アトピーのすべてがそれに該当するかといわれれば、決してそうではありません。発症の原因が食物アレルギーでも皮膚の乾燥でもないという可能性も考えなければなりません。

「いずれ治る」と楽観視して何もしないのではなく、今してあげられることをしっかり考え、子供のアトピーとしっかり向き合っていきましょう。

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