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アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

睡眠時の衣服

アトピーのかゆみとパジャマや寝間着など睡眠時の衣服の影響

バリア機能が弱っているアトピー肌は神経が過敏になっているため、衣類による肌への刺激は最小限にとどめる必要があります。
衣類は毎日身にまとうものなので、アトピー肌の方にとって素材選びはとても重要。毛玉やザラついた肌触りの服、静電気の起きやすいものなど、衣類の小さな刺激がアトピーの悪化に繋がります。アトピーを改善するために、パジャマの重要性、部屋着や古着で寝るリスク、コットンやシルクの特徴から分かる素材選びのポイントを知っていきましょう。

アトピーさんはパジャマで就寝するのが◎

皮膚組織は深夜3時から明け方にかけて一番活発になるため、就寝時間は肌細胞が生まれ変わるチャンスタイム!肌がデリケートな時間帯に身にまとう「パジャマ」が、アトピー肌の今後を握るカギとなります。

アトピーの方はすでに「肌触りの良い服を選んでいる」という方が多いでしょう。しかし、パジャマの素材にまで気を使っている方は少ないはず。「就寝時はかゆみが気にならないから」と、部屋着のまま布団に入っている方は要注意です。寝ているから気が付いていなかっただけで、実は自ら肌を傷つけているかもしれません。

アトピー肌は体温が上がれば上がるほどかゆみが強くなるので、布団の中で無意識に掻きむしっている可能性が非常に高いのです。アトピーを悪化させないためにも、必ずパジャマに気を配りましょう。

思い切って裸で寝るとアトピーが改善することも?

睡眠時の衣服は、その素材から形状までいろいろなものがあります。しかし、何を選んでもアトピーが改善されず、寝ているとかゆみがひどくて無意識に掻いてしまう、かゆくて眠れないという人も少なくないでしょう。かゆくてたまらない時、少しでも摩擦を減らしたくて服を脱いだらかゆみが軽減されたという経験はないでしょうか?科学的に実証されているというわけではありませんが、裸で寝たらアトピーが改善したという人は意外にいるのです。なかには、寝る時だけでなく部屋で過ごす時はほとんど裸という人もいますが、明らかにアトピーが良くなったという意見があり、共通しています。

その理由はいくつか考えられます。通気性が良くなり寝汗をかいて蒸れなくなくなった、繊維でこすれるなどの刺激が減った、下着などの締めつけがなくなって血行が良くなった、などが挙げられます。ほかにも、洗濯に使う洗剤が衣類に残っていて肌が敏感に反応してしまうことや、裸で過ごすことで皮膚が強くなったなど、人によってさまざまなことが考えられます。

寝ている時に衣類が気になって、知らずに脱いでしまっているという人は、一度はじめから裸で寝ることを試してみるのはいかがでしょうか。ただ、その場合は温度を適温にして体が冷えないようにする、シーツや毛布を清潔にするなどにも気をつけて、体調を崩さないようにしましょう。

部屋着や古着で寝るのはNG?

デリケートなアトピー肌にとって、お風呂上がりの体温が上昇した状態で布団に入ることは危険行為。通気性の悪い部屋着で汗をかいたまま寝ると、お風呂上がりの体温を放出できなくなるためアトピーのかゆみが強くなり、さらなる悪化を招いてしまいます。汗をそのままにしないためにも、通気性の良いパジャマを着用しましょう。中には「くたびれている方がラク」と古着を寝間着にする方もいますが、恐ろしいリスクがあるので要注意。しっかりと洗っている古着でも、カビが染みついていたりダニが取れていなかったりするケースが多いのです。それを温かい布団の中で着るのは、菌をどんどん繁殖させていると言っても過言ではありません。

炎症の悪化を防ぐには「就寝時専用の清潔なパジャマ」が必須。アトピー肌に適した素材を選ぶのがポイントです。

「コットン」と「シルク」はアトピーに適している?

よくパジャマに使われる素材としては、「コットン」と「シルク」がポピュラーです。どちらも天然の素材で肌には優しいのですが、アトピーには良くないこともあります。メリット・デメリットを理解して、状況に応じて使い分けてください。

コットン

コットンは植物の綿花から採れる繊維を使用した布地です。世界60ヵ国以上で栽培されていて、さまざまな衣類や布製品に用いられています。

コットン素材のパジャマも多く、手に入りやすいため使用している人も多いでしょう。ただ、コットンにもデメリットがあり、使い方がよくないとアトピーに悪影響を与えることもありますので注意してください。

メリット

コットンは価格も安くて使いやすく、メリットの多い素材でパジャマにも適しています。

  • 吸収性がよく汗を吸いやすい
  • 静電気が起こりにくい
  • 保湿力がある
  • 丈夫で毎日気軽に洗える
  • 肌触りが良く柔らかいので刺激が少ない
  • 製品の種類が豊富
  • 価格が安い
デメリット
  • 乾きにくく蒸れることがある
  • こまめに洗濯しないと雑菌が繁殖しやすい

コットンは寝ている間の汗を吸収してふとんの中で蒸れてしまうことがあります。湿気はカビの原因になりやすいのでこまめな洗濯が必要です。

シルク

シルク(絹)は、蚕の糸を用いた動物性繊維です。肌触りなめらかで着心地がいいので、高級な衣類やスカーフなどによく用いられています。

肌なじみがいいのでパジャマに使われることもありますが、アトピーの方が着用する際には、その品質にも気を付けたほうがいいでしょう。

メリット

シルクは着心地も良く肌触りの良さと保湿力や速乾性が魅力です。

  • 光沢があって見た目も美しい
  • なめらかで肌触りがよく肌に与える刺激が少ない
  • 保温性や保湿性に優れていて着心地がいい
  • 乾きやすくて水分を逃がしやすいので蒸れにくい
デメリット
  • 乾きにくく蒸れることがある
  • こまめに洗濯しないと雑菌が繁殖しやすい

コットンは寝ている間の汗を吸収してふとんの中で蒸れてしまうことがあります。湿気はカビの原因になりやすいのでこまめな洗濯が必要です。

アトピー肌に優しいパジャマを選ぶポイントは?

アトピー肌に適した素材と言えば「コットン」や「シルク」が有名。両方ともアトピーの症状が軽い方には適切な素材ですが、実は症状や炎症が酷い方には不向きな素材なのです。その理由を、2つの素材の特徴と共にご紹介していきます。

  • コットン

    コットンは吸水性が良く柔らかいため、肌を傷つけにくいのが特徴。しかし乾きにくいので、汗を吸ったあとに蒸れてしまうのが難点です。普段から汗をかきやすい方は布団内が蒸れてしまい、衣服や布団にカビが発生します。そのカビがアトピーで弱った肌へと異常繁殖し、炎症や荒れを悪化させる恐れがあるため、重度の症状の方がコットンのパジャマを着て寝るのは危険。コットンは日常着としては適した素材ですが、定期的に着替えられない就寝時にはあまり向いていません。
  • シルク

    肌触りの良さと速乾性が魅力のシルクは、蚕の糸を用いた動物性繊維です。素材の性質は申し分ないのですが、動物性繊維は敏感なアトピー肌にとって大敵なので要注意。アレルギーによる腫れやかゆみを誘発する恐れがあります。またシルクのランクはピンからキリ。安いものだと静電気を起こしやすく、肌を刺激してしまいますし、かといって高級シルクは家庭で洗濯できないので毎日着るパジャマには不向きです。

アトピー肌の方がパジャマを選ぶポイントは以下の3つ。

  • オーガニックかつ肌触りが良い低刺激の素材
  • 吸水力があり放湿性が高い乾きやすい素材
  • 手入れに手間がかからない素材

最近では、3つのポイントを満たす「コットンを加工した低刺激素材のパジャマ」がたくさん出ています。ポイントを照らし合わせながら、自分に合うパジャマを探してみてはいかがでしょうか。

インナー選びにも気をくばりましょう

寝る時に着用するパジャマも大切ですが、敏感な皮膚に影響を与えるものであるインナー選びも重要です。ゆとりのあるパジャマとは違い、体にぴったりフィットするため、インナーの素材が原因で皮膚が荒れたり、ゴムなどの締め付けによってかゆみを生じることもあります。

特に女性の場合は、ブラジャーによる締め付けや肩紐などの刺激がかゆみにつながりやすいですよね。寝る時はタンクトップにカップがついた締め付けの少ないインナーがおすすめです。また、ゴムの部分もしっかりコットン素材で覆われているような刺激の少ないものを選んでみましょう。良い素材のインナーなら長そでで保湿するのもいいですよ。

寝ている間のかゆみがひどいという人は、下着やインナー選びも見直してみてください。

夏でも冬でも使えるガーゼ素材のパジャマがおすすめ

アトピーの症状は季節によっても異なります。夏は暑くて汗をかきやすく、蒸れて症状を悪化させてしまうので、とにかく通気性や吸水性の良いコットンのガーゼ素材のものがおすすめです。

また、冬は気温が低いので大量に汗をかく心配はありませんが、乾燥することでかゆみがひどくなってしまうことがあります。寒いからといって、フリースなどの化学繊維のものを選ぶと、吸水性が悪いので熱がこもり冬でも蒸れやすくなります。加えて繊維の刺激でかゆくなってしまうこともあります。

冬にもおすすめなのが、夏と同じガーゼ素材のパジャマです。ダブルガーゼで厚みのあるものはふんわりとして着心地がよく、保温効果もあるので冬でも寒くありません。また、ガーゼ素材にコラーゲンを配合してある保湿効果の高いパジャマなどもあるので、乾燥しがちな冬には特におすすめです。購入する際は、敏感肌やアトピーの人向けのお店が商品が豊富で選びやすいですよ。

刺激になりやすい化学繊維は避ける

フリース素材やニットなどは軽くて温かいので冬場に着用してそのまま寝てしまうこともあると思います。静電気が起きやすく吸湿性や通気性が悪いため刺激や蒸れの原因となってかゆみを助長してしまう恐れがあります。

吸湿性や通気性の良い素材を選ぶ

寝ている間はコップ1杯分の汗をかくともいわれています。この汗がパジャマに吸収されないと蒸れやすくなりますし、暑くて余計に汗をかいてしまう場合もあります。ふだん着る服よりもさらに吸湿性、通気性にこだわって素材から選ぶようにしましょう。

体型や体質に合ったものを

多くの人が良いというものでも、誰にでも合うわけではありません。特に暑がりの人は着た時に涼しいものを、乾燥肌の人には保湿性のあるもの、締め付けでかゆくなる人にはゆったりしたものをというように、体格や体質に合った着心地の良いものを選ぶようにしてください。

保湿パジャマとは

アトピーの症状を悪化させるのは、通気性が悪くて汗などで蒸れてしまうこともありますが、肌が乾燥することによってかゆみを引き起こしてしまう場合もあります。そんな人におすすめしたいのが「保湿パジャマ」です。

保湿パジャマとは?

保湿パジャマとは、肌に優しい綿やガーゼ素材で作られていて、コラーゲンなどの保湿効果が施されているパジャマのことです。敏感肌の人やアトピーの人が、夜寝る時に悩まされているかゆみを軽減するために作られています。

医学博士が開発した保湿パジャマ「夜肌の気持ち」

保湿パジャマとしては、現在いくつかのメーカーで販売されていますが、医学博士であり皮膚病理学者の岡村先生が開発したものが特に有名です。それが保湿パジャマ「夜肌の気持ち」というもので、吸湿性や放湿性に優れたガーゼ生地でできていて、独特のダブルモイスト加工によりしっとり柔らかい生地表面になっています。また、高い水分保持力を持つ天然成分コラーゲンを繊維の加工素材に使用しており、水の分子を細かくして特殊な加工を施してあるため、パジャマが乾燥するのを防いでくれます。

保湿パジャマがかゆみを防ぐ理由

乾燥していると皮膚と衣服との摩擦が起きやすく、刺激となってかゆみを感じることが増えてしまいます。特に背中にかかる負担が大きく、寝ている時に背中のかゆみで目が覚めて掻きむしってしまう人も多いでしょう。そのため、パジャマで保湿できれば、衣服と接触する面積の多い背中のかゆみも解消することができるのです。

保湿パジャマの購入

保湿パジャマを購入するには、ネット上の通販サイトが便利です。保湿パジャマは素材や製造方法にこだわって作られているため、1着1万円以上と高価なものが多いですが、かゆみに悩む人に人気で品薄状態です。見つけたら早めに購入しておくことをおすすめします。

防護パジャマ

アトピーのかゆみで眠れない人、また、就寝中に無意識にかいてしまうことにより皮膚に傷をつける人を対象に、東京慈恵医科大学の研究グループが防護パジャマを開発しました。まだ臨床実験の段階なので商品化はされていませんが、現在までのところ、アトピー患者の夜間における皮膚のかきむしり防止について著しい効果が確認されています。

防護パジャマとは、上下がつなぎ構造で、なおかつ手の先がナイロンの二重構造になったパジャマ。つなぎ構造なので、パジャマには皮膚を直接かきむしる隙間がありません。仮にパジャマの上からかいたとしても、手の先がナイロンの二重構造のため、かきむしりの刺激が直接皮膚を傷つけることもありません。つまり「かきたくてもかけないパジャマ」が防護パジャマです。

東京慈恵医科大学によると、防護パジャマを着用して就寝した成人アトピー患者の被験者のうち、実に9割の患者においてかきむしりの時間の短縮、およびかき傷の減少が見られたとのこと。

ただ、中には暑苦しくて寝付けなかったという例も見られたようなので、今後さらなる研究が必要となるでしょう。アトピーのかゆみで眠れない人にとっては、一筋の光明になるかも知れません。

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