アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アトピーと布団

眠りを妨げるアトピーのかゆみを「布団」で解消

「アトピーのかゆみがひどくて眠れない」という経験をしたことのある人は多いはず。掻きむしってアトピーがひどくなったり、睡眠不足でイライラしたりと、つらい毎日…。そんな日々にサヨナラするためのカギは「布団」にありました。ここでは、布団から見直す快眠のポイントをまとめてご紹介!アトピーのかゆみ対策に欠かせない布団の清潔さと保湿性についてまとめました。

清潔な布団がアトピーのかゆみにサヨナラするカギ

睡眠は1日の3分の1を占める欠かせない習慣。かゆみを断ち快適な睡眠を送るためには、清潔な寝具が必要不可欠です。丸洗いできないベッドや厚めのマットレス、ソファなどには、ダニやカビなどのアレルゲンがたくさん。そんな布団に寝ていては、かゆみで眠れないばかりかアトピー症状の更なる悪化を招いてしまいます。これ以上アトピーを悪化させないためにも、丸洗いできる布団を選び、日光の当たる場所へ干すことを心がけましょう。30分日干しするだけでも、細菌とダニをしっかり駆除できます。

かゆみが治まれば睡眠不足とサヨナラできるので、肌ストレスが軽減され、アトピー改善に繋がりますよ。

厚い布団はダニの温床?薄い敷布団2枚重ねのススメ

アトピーを悪化させないためには、寝具を清潔にすることが必要不可欠。そのために、薄い敷布団を重ねて使うことをおすすめします。厚い敷布団の場合、洗濯してもなかなか乾きませんし、天日干しをしても奥にこもったダニまでは駆除できません。汗で湿りやすい布団をダニや細菌の温床にしないためには、きちんと洗濯できる「薄い布団」を2枚重ねて使うのがコツです。定期的に丸洗いして、清潔な睡眠環境を整えましょう。

掛け布団で乾燥対策!日干しで保湿性アップ

アトピーの大敵である「乾燥」は、つらいかゆみを引き起こし、睡眠を妨げる原因にもなります。乾燥によるかゆみは眠りを妨げるだけではなく、我慢できずに掻きむしってヒリヒリ・じゅくじゅくの肌に…。そのため、日中はもちろん睡眠中も保湿を意識することが大切です。布団には天日干しすればするほど保湿性がアップする効果があります。干す時間は午後3時までとし、取り入れた後は室内で広げて太陽の熱を取り除いてから表面に掃除機をかけるのがベストです。また、羽毛布団が保湿性の高い布団として有名ですが、それは大人になるまで飼育された鳥に限られた話。最近では成鳥していない状態の羽毛を使用したものや化学繊維と混ぜている、保湿性の低い安価な羽毛布団もあるので、注意しましょう。

今使用している掛け布団にちょっとした手入れをプラスするだけで、睡眠時の保湿性が上がり、乾燥によるアトピーの肌荒れを防げますよ。

乾燥に繋がる電気毛布との付き合い方

寒い冬の必須アイテム・電気毛布ですが、アトピーの方は注意して使用しなければなりません。電気毛布は熱を放出できずに布団内を乾燥させ、かゆみを引き起こしてしまうため、アトピーの人には不向きです。寒くてどうしても眠れないときは、あらかじめ布団を温めておいて就寝時にスイッチを切るか、オーガニックコットンを使用した敏感肌用の電気毛布を使用するのがおすすめ。使い方に気をつけながら、寒い冬の夜を乗り切りましょう。

枕とアトピーのかゆみとの関係

アトピーのかゆみの原因の一つに、ダニがあります。ダニを家中から完全に撲滅しようとしたところで、それは不可能。どんなに家中をきれいにしたところで、ダニは常に、どこかに潜んでいます。そのためアトピーを持つ人にとっては、家中がかゆみを発症させる原因にもなっているのです。

ただ、ダニが家中のどこにでも潜んでいるとはいえ、特に多く潜んでいるところがあるので注意しなければなりません。それが寝具です。

枕や布団などの寝具の中には、常に10万数百万匹ものダニが潜伏していると言われています。もちろん寝具は夜に眠るときに利用するものですから、ダニを多く抱えた枕や布団を使用していると、必然的に夜のかゆみが発症し、結果として「眠れない」ということにもなります。

特に、ダニは頭皮から出る脂やフケを大好物としているため、ダニを少しでも減らすためには、枕を清潔に保つことが先決です。

ダニはかゆみ発症の直接的な引き金になる

アトピーの発症原因は、一つではありません。大きく分ければ「皮膚のバリア機能の低下」「アトピー体質」「環境アレルゲン」の3つの原因があります。

多くの場合は、これら3つが複合的に合わさることでアトピーのかゆみが発症するわけですが、中でも特にかゆみの直接的な引き金となりやすいのが「環境アレルゲン」。そして「環境アレルゲン」の代表となる存在が、ダニです。

アトピーを持つ方は、皮膚科などでアレルゲン検査をしたことがあると思います。検査項目の中に「コアンヒョウダニ」や「ヤケヒョウダニ」といった名称を見たことがあるでしょう。具体的には、この2種類のダニがアトピーのかゆみを発症させる大きな原因。アレルゲン検査においてIgE抗体の数値やダニの反応クラスが高い方は注意されたいところです。

「日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎ガイドライン2016年版」のダニ対策への見解

ダニアレルゲンを通さないベッドカバーによる対策によって、アトピー性皮膚炎の皮疹が軽くなった報告を紹介する一方で、効果が見られなかったという報告も紹介しています。また、現場の声として、ダニに対するIgE抗体価や皮膚テストが陽性の患者に ダニ抗原を除く対策を行っても改善が見られないことが多いということにも触れ、臨床症状や血液検査の結果のみでの判断してはいけないと述べています。

ただ、ホコリが多いところでアトピーが悪化したり、逆に、旅行中に症状が軽くなるなど、 「環境の変化」によって皮疹の悪化、軽快が見られる場合は、このぺージで紹介している ダニ対策を試して、経過をみることも一つの方法という見解を示しています。

(PDF)「日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎ガイドライン2016年版」https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopicdermatitis_guideline.pdf

寝具のダニをブロックするための方法

ダニを一匹残らず駆除することは困難ですが、ダニの量を減らすことは可能です。かゆみで眠れないという悩みを解消するためには、日頃のダニ対策をおこなうことでダニの量を極限までブロックすることで、共存できる程度の環境にまで持っていくことが大切です。

寝具のダニを減らす具体的な対策としては、布団などの寝具を定期的に天日干しをし、ダニを死滅させましょう。その後、ダニの死骸や糞などが残らないよう、ゆっくりと丁寧に寝具に掃除機をかけてみてください。毎日行うのが好ましいですが、2~3日に1度のペースでも構いません。確実に寝具のダニの量が減り、夜中のかゆみが軽減してくることが実感できるはずです。

もちろん、寝具そのものだけではなく部屋全体のダニも駆除することが大切。特にカーペットはダニの温床なので、布団と同様に天日干しや丁寧な掃除機がけが必要です。同時に空気清浄機を常時稼働させていれば、より効果的なダニ対策となるでしょう。

ダニ対策を施してあるシーツを選ぶ

ダニの対策は、増えてしまったダニを減らすよりも、できるだけ増やさないことが手っ取り早いですね。最近はダニ対策を施してあるシーツなども販売されており、寝具に用いればダニの増殖を防ぐことができます。ダニ対策のシーツには、ダニの嫌がる忌避剤をしみこませているものと、繊維の密度を高くしてダニの侵入を防ぐものの2種類があります。ダニ忌避剤をしみこませてあるものも効果はありますが、洗濯すると効果は薄れてしまいます。長くてもその効果は1年程度なので、そのたびに買い替えたり自分でダニ忌避剤を吹きかけるような手間がかかります。高密度のシーツは、内部にダニが侵入するのを予防して繁殖させないようにします。ダニはとても小さい生物ですが、高密度シーツはそれより密度が高いのでダニは入り込むことができません。何度も洗って使えますし、ダニ予防には非常に高い効果を発揮してくれます。

布団用の掃除機でダニを除去する

梅雨や花粉などで布団を外に干すことが難しい場合は、布団用の掃除機でダニを除去する方法がおすすめです。昔は、ふつうの掃除機に布団用のノズルがついているだけでしたが、最近ではダニの除去に特化した機能があり、布団を日干しすのと同じような効果があります。その機能は、太陽光のように紫外線を当ててダニの動きを止めることや、布団を叩いてホコリやダニの死骸などを浮かせて吸い取りやすくすることなどです。ふつうの掃除機よりもコンパクトで手軽に使えるので、布団を干すのが億劫な時でも清潔に保てます。

布団乾燥機でダニを死滅させる

ダニは50度以上の熱を10分程度あてるだけで死滅するので、ダニ退治には加熱することが非常に効果的なのです。それには布団乾燥機で布団をまるごと加熱する方法があります。昔は、布団の上にマットを広げて熱風を送り込むのが主流でした。最近ではホースを布団に入れるだけで熱風が行き渡るようになったので、コンパクトで使いやすくなっています。

季節ごとの布団の選び方

布団は、夏と冬でどのようなものを選ぶかによって、ダニなどのアレルゲンが発生しにくくなります。夏場は特に汗をかいて湿気が増えてしまうので、清潔に使うには丸洗いできるものがおすすめです。暑さを感じるとかゆみがひどくなってしまう場合、竹でできた通気性の良いシーツやひんやりする冷感シーツがおすすめです。冬は、軽くて暖かい羽毛布団を選びがちですが、羽毛はダニが増えやすいので、ポリエステルの中綿のものがいいですよ。

アトピーで眠れない場合はまず布団・寝具を見直す

眠れないという状態を解決するためには、2つのアプローチが必須となります。

まず、ひとつ目が「かゆみが睡眠の邪魔をしないようにかゆみ自体を抑制する」こと。そして、ふたつ目が「質の高い睡眠がとれる環境をつくる」ということです。

アトピーのかゆみの原因が、布団や寝具に隠されている可能性があるということを踏まえ、いまいちど見直しをおこなってみましょう。

気持ちのいい睡眠がとれる環境をしっかり考えたうえで、それにプラスする形でかゆみ改善にアプローチする方法を試してみる。この2点がアトピーで眠れないを解決する上で重要となります。

アトピーで眠れない人の睡眠対策をもっと知る

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