アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アトピー用手袋

睡眠中の掻きむしりを防止

ここでは、アトピーのかゆみで眠れない方々のために、アトピー用の手袋についてご紹介します。アトピー用の手袋とは、睡眠中のかきむしりを防止するために開発された、アトピー患者専用の手袋のこと。普通の手袋との違いや期待される効果、使用方法などをまとめましたので、まだ使ったことがないという方はぜひ参考にしてください。

かゆいと掻いてしまう理由

アトピーによる皮膚のかゆみに悩まされている人の多くが、「掻くとかゆみが広がる」という悪循環に陥ったことがあるでしょう。でも、かゆいところを掻かずにいることは非常に困難です。なぜなら、かゆいところを掻くという行為は本能的なものです。動物がノミやダニを取り除こうとして掻くことからきているといわれています。また、掻くことで一時的にかゆみが治まるので、掻くことが気持ちいいことだと認識してしまうせいでもあります。どちらにしても、かゆみが治まるまで我慢することは難しいものです。しかし、掻くとひどくなることが大きな問題です。

掻くことによる影響は、まず皮膚を傷つけてしまうことにあります。かゆみが治まるまで掻き続けていたら、血が出ているのにも気がつかなかったということもあります。血が出るほど掻きむしったら跡に残りやすいですし、細菌が入りやすくなります。かゆみが実際に発生していなくても、ストレスを感じると体や頭を掻きたくなったり、掻いている人を見るだけでつられて掻いてしまうこともあり、精神的な影響も大きく関与しているものなのです。

掻くとひどくなる理由

掻くことが皮膚にとって悪いのには、「掻くとかゆみが広がる」からです。これは、かゆみが発生するメカニズムに関係しています。アトピー性皮膚炎は、対象となるアレルゲンが体内に入り込むと、免疫系から指令を受けたヒスタミンという物質が、受容体と結合してかゆみを発生させることで起こります。かゆい部分を掻くと、さらにヒスタミンが過剰に反応するため、ほかの部分にまでアレルギー反応が出てかゆみが広がってしまいます。かゆみを最小限に抑えてアトピーによる皮膚炎を早く治すには、極力掻かずにいることが重要なのです。

睡眠中の掻きむしりを防ぐための手袋

睡眠中の掻きむしりを防ぐには、手袋の着用が効果的です。しかし、どんな手袋でもいいわけではなく、5本指のものでは手袋をしたまま掻きむしってしまい、逆に肌に強い刺激を与えてしまうことになります。また、普通の手袋では脱げ易いので、あまり効果も感じられないでしょう。掻きむしり防止には、なるべく刺激の少ない素材、縫製部分でこすれることがないもの、通気性がよくて蒸れにくいもの、脱げにくいものなどの条件を満たす手袋を選ぶようにしましょう。掻きむしり防止用には、手首まで長さがあるものやマジックテープで止めて脱げないようにできるものなど、専用のものがおすすめです。

かきむしり・かき壊しを防止するアトピー用手袋とは

アトピー用手袋とは、アトピー患者のために開発された専用の手袋のこと。睡眠中の肌のかきむしり、かき壊しを防止するために開発されました。

  • アトピー用手袋のつくり

    一般的な手袋の場合、5本指をそれぞれ覆うように5穴の構造になっています。しかしながら、アトピー用手袋は1穴構造。大きな袋に手をまるごとすっぽり収納するイメージで使用します。
    素材は綿100で、生地はミトン状。たとえ睡眠中に肌をかいてしまっても、刺激を最小限に抑えるための生地を採用しています。また、手首の部分にはベルトがついているなど、睡眠中に無意識で手袋を外してしまわないようにする工夫が施されています。
  • こすっても安心の生地

    普通の手袋に比べると様々な特徴を持ったアトピー用手袋ですが、その最大のポイントはやはり生地です。あるアトピー患者さんが自分で行なった実験によると、アトピー用手袋を着用した状態でかなり激しく肌をかいても、肌にはいっさい傷が付かなかったとのこと。それだけ生地には高いこだわりが込められています。
  • かゆみの根本原因の解決にはならない

    もちろん、アトピー用手袋を着用したからと言って、睡眠中のかきむしりが治まるわけではないということを理解して、適切に使用しましょう。
    ただ、仮に無意識で肌をかきむしったとしても肌への刺激は非常に小さいため「かいたことによって、よりかゆみが増す悪循環」に陥る可能性はかなり低くなると言えるでしょう。かゆみによるかきむしりの悪循環が減れば、肌の状態は少しずつ改善する可能性があります。ひいては、日中の症状も徐々に緩和されていくことも期待できます。
    まだ使用したことがない方や、専用ではなく普通の手袋を着用している方は、一度アトピー専用手袋を試してみる価値はあります。

アトピー用手袋の使用方法

  • 十分な保湿ケアのうえアトピー用手袋を着用

    アトピー専用手袋の使用方法は簡単です。普段通りに十分な保湿を行なったうえで、手袋を着用して就寝するだけ。最初の数日は、手袋をした状態で就寝することに違和感を覚えるでしょう。睡眠中、無意識で手袋を外してしまう例も少なくないようです。
    ただ、多くの使用者のコメントを見る限り、違和感は最初の2週間1ヶ月ほどでなくなるとのこと。諦めずに、まずは1ヶ月間続けることがポイントです。
  • かゆみで眠れない夜が徐々に減ってくる可能性も

    前述したとおり、アトピー用の手袋を着用すればかゆみが消える、というわけではありません。ただ、無意識で肌をかきむしってしまったことによる、かゆみの悪循環を断ち切れる可能性はあります。
    「アトピーのかゆみで眠れない」という悩みの多くは、厳密に言えば「かゆみに耐えられずかいてしまったら、もっとかゆみが増してしまって眠れない」という状態。アトピー用手袋によって、かゆみの増幅、かゆみの悪循環を断ち切ることができれば、夜に眠れない悩みも徐々に減ってくるかも知れません。

あくまで掻かないための道具として利用する

アトピーで眠れないという症状が必ずしも緩和されるわけではありません。

アトピー用手袋は、かかない、かけない状態をつくり、かきむしりを抑えるための道具として捉えて利用していきましょう。

アトピーで眠れないという症状は、かゆみの改善に直接アプローチする方法を行っていく必要があります。睡眠の質を改善できる最適な方法をもっと知り、試してみる方が先決だといえます。

アトピーで眠れない人の睡眠対策をもっと知る

関連記事

あなたに合うアトピー改善成分は?
アトピーのかゆみ悪循環を断ち切るためには
アトピーのかゆみで眠れない自分とさようならしたい