アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

レム睡眠・ノンレム睡眠

レム睡眠は体の休息・ノンレム睡眠は脳の休息

私たちが睡眠を求める理由は2つ。体を休ませることと、脳を休ませることです。これらのうち体が休まっている睡眠状態のことを「レム睡眠」と言い、脳が休んでいる状態の睡眠を「ノンレム睡眠」と言います。ここでは、アトピーで夜眠れない人に向けた睡眠の基礎知識として、レム睡眠とノンレム睡眠の役割や違いについて詳しく解説します。

レム睡眠

一般的に、睡眠中は眠りの浅い状態と深い状態を交互に繰り返しています。ちょっとした物音で目が覚めてしまうこともあれば、どんな爆音が轟いても目が覚めないことがあるのがその良い例です。いわゆる「浅い眠り」のときは目が覚めやすく、「深い眠り」のときは目が覚めにくくなるのです。このうち、浅い眠りの状態のことを、「レム睡眠」と言います。

レム睡眠状態となると、眠っているにも関わらず眼球が動いているといった外見的な特徴がしばしば見られます。一説では、この現象が起きるのは、夢を見ているからだと言われています。実際に夢を見にくい深い睡眠状態にある「ノンレム睡眠中」には、眼球は動きません。またレム睡眠中においては、呼吸や脈拍が不定期になるといった特徴も見られます。

個人差はあるものの、通常、レム睡眠は全睡眠時間のうちの約25%。毎日8時間眠っている人は、毎日2時間のレム睡眠をとっている計算になります。

レム睡眠の大事な役割

レム睡眠には、記憶の固定といった大きな役割があります。昼間に経験したこと、勉強したことなどを記憶の中に固定していく脳の作業は、このレム睡眠中に行なわれます。睡眠不足に陥るとレム睡眠が優先的に削られるため、受験勉強をしている学生は、睡眠時間を削るべきではないといわれています。また、記憶の放棄もレム睡眠中に行なわれます。嫌な記憶、不要な記憶を脳から削除し、心の安定を保つように働きます。睡眠がうつ病改善に良いとされる理由は、ここにあります。

このように、レム睡眠中は体が休息しているものの、脳は非常に大事な作業を行なっているのです。なお、レム睡眠中にたまたま目が覚めてしまう状態のことを、俗に金縛りと呼んでいます。

ノンレム睡眠

レム睡眠とは逆で、脳が眠っていて体が起きている状態のことをノンレム睡眠と言います。ノンレム睡眠中は、多少の物音で目が覚めることはありません。眠っている本人を触っても揺らしてもなかなか起きないため、ノンレム睡眠のことを俗に「深い眠り」と言うこともあります。

ノンレム睡眠中の人の外見的な特徴は、寝返りです。寝返りを打っている最中、その人はノンレム睡眠に入っていると考えて良いでしょう。脳は眠っていても体は起きているわけですから、体が何らかの不具合を感じたら自然と反応してしまう、ということです。ちなみに人は、一晩のうちに20~30回ほどの寝返りを打つと言われています。

なおノンレム睡眠は、全睡眠時間のうちの約75%を占めます。毎日8時間の睡眠をとっている人ならば、毎日6時間のノンレム睡眠をとっている計算です。

ノンレム睡眠の大事な役割

ノンレム睡眠の最も大事な役割は、脳の休息。脳は、起きている間、絶え間なく活動しています。「考える」という活動だけでなく、「感じる」といった活動も脳の働き。手足を動かしたり、内臓を活動させたりなど、脳は終日、私たちが想像もできないほどたくさんの活動を行なっています。そのため1日を終えた脳は疲労困憊の状態。翌日の活動に向けて、しっかりと休息を取らなければなりません。

脳の休息以外にも、ノンレム睡眠は様々な役割を担っています。たとえば成長ホルモンの分泌です。成長ホルモンとは、新たな細胞を作りだしたり、傷ついた細胞を修復したりなどの役割を担う物質。身長を伸ばしたり、筋肉をつけたり、肌細胞のダメージを修復したりするのも成長ホルモンの働きです。

他にも、免疫機能を強化して病気を予防するなど、ノンレム睡眠にはたくさんの役割があるのです。

アトピー患者にはノンレム睡眠の確保が大事

アトピーの症状を改善させるためには、肌細胞の再生、つまりターンオーバーが不可欠です。肌のターンオーバーを担っているのは、ノンレム睡眠中に分泌される成長ホルモン。よくアトピーの人には十分な睡眠が必要と言われますが、それは肌のターンオーバーを促すことで症状が改善へと向かうからです。

また、ノンレム睡眠には免疫機能を正常化させる役割があります。アトピーの原因の一つは、免疫機能の異常。ノンレム睡眠をとることで、免疫機能に何らかの好影響が期待できるかも知れません。

アトピーの症状を少しでも改善させるために、自分に合ったかゆみ対策を実践し、並行して十分な睡眠を確保するようにしましょう。

アトピーで眠れない人の睡眠対策を詳しく知る

関連記事

あなたに合うアトピー改善成分は?
アトピーのかゆみ悪循環を断ち切るためには
アトピーのかゆみで眠れない自分とさようならしたい