アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アトピーが痛くて寝れない

眠れないほどにアトピーが痛い

必要以上に掻きむしったことによる痛み、肌の乾燥やひび割れによる痛みなど、私たちの睡眠を脅かすアトピーの症状は「かゆみ」だけにとどまりません。かゆみが痛みに変わるときとは一体どういう状態なのか、なぜ痛くなるのか、痛みで眠れないときに実践したい解決法までを解説します。

アトピーが痛む理由は2つある

時としてアトピーは、かゆみだけでなく「痛み」をも生じさせます。一般的にアトピーのかゆみは、痛みよりも勝るといわれていますが、痛みが生じてしまうケースには、2つの理由が考えられます。

  • かきすぎて肌が炎症を起こす

    ひとつはかきすぎてしまうことが原因による、肌の炎症です。皮膚は掻かれると傷つき、時には化膿したりもします。とくに睡眠時には無意識にかきむしってしまう事も多く、中には出血するほどかいてしまうこともあるため、知らずのうちに痛みへと変わっている可能性があります。
  • 皮膚の乾燥

    アトピーの症状のひとつに皮膚の乾燥があります。乾燥の原因にはさまざまな理由が考えられますが、もっとも多くみられるのが、症状の段階によるものです。アトピーの症状の段階の一過程として、皮膚が著しく乾燥する状態に痛みが生じます。

アトピーの症状の段階とは?

アトピーには「症状の段階」があります。重症度の高い「汁が出る」状態、痛みがもっとも出やすい皮膚が厚い「像の皮ふ」のような状態、皮膚が再生される「かさぶたの状態」の3つに大きく分けられます。

  • 体液が出る状態

    最も症状が重い段階では、皮膚に重度の炎症が発生します。炎症を抑えて皮膚を正常に保とうとすることにより、浸出液やリンパ液などが多く分泌されます。「汁が出る」という状態を経験されたことがある方も多いかと思いますが、その状態が正にもっとも症状が重く表れている状態だといえます。

  • 像の皮ふのような状態
    この状態が痛みをもっとも感じやすいといわれています。浸出液・リンパ液が出なくなると、皮膚は乾燥します。やがて像の皮ふのように、厚くてひび割れた皮膚となり、痛みを伴います。
  • かさぶたの状態
    乾燥した皮膚の下には、新しい皮膚が再生されています。やがて自然に、かさぶたが剥がれるようにして、この後は痛みもおさまります。湿疹のような状態を経て、新たな皮膚に生まれ変わります。

痛みが出るのは改善の予兆?

もっとも痛みが出る「像の皮ふ」の状態は、動くだけでも皮膚のひびが割けるような強い痛みを感じます。

しかし前述したとおり、痛みがあらわれるのは、新しい皮膚が再生される前触れの状態。新しい皮膚を作り出すための循環を良くし、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーを促すことが重要となります。

睡眠が改善のカギになる!

痛みが見られるアトピーにおいて重要となるのが「睡眠」です。

肌の再生が行われるターンオーバーは、睡眠時にもっとも活発化するといわれています。そのため、規則正しく質のいい睡眠をいかにとれるかがアトピーの痛みから抜け出し、新しい皮膚へと生まれ変わるための近道となります。

しかし、動くだけでも痛みが襲うケースも多いため、痛みによって「眠れない・寝れない」「眠りにつけない」という悩みを抱える方は多いというのが現状。さらには、かさぶたになりかけの肌はかゆみを伴うもの。かゆみと痛みの相乗効果により、眠れない状態は加速します。

眠れない状態はターンオーバーが滞るばかりでなく、アトピーの改善サイクルも大きく乱す原因となるため、睡眠の質をいかに高めることができるかが、アトピーやアトピーによる痛み改善のカギとなるのです。

>>アトピーで眠れない方必見!その原因と知っておくべき対策方法を見る

痛いアトピー症状の睡眠対策方法

痛みやそれに伴うかゆみをいち早く脱出するためには、まず眠れる環境づくりが重要となります。

  • 寝具を清潔にする

    ダニやアレルゲンの原因となる物質は、肌へ刺激を与えます。刺激はかゆみや痛みの原因となるため、天日干しや布団乾燥機を使用し、掃除機か水洗いをするのがベストです。またパジャマなどの衣類も、刺激の強い洗剤・柔軟剤を選び、眠れる環境を整えましょう。 >>睡眠中は肌にやさしい素材でできた清潔なパジャマを着用>>>>アトピーを改善させる布団との付き合い方
  • 処方薬・市販薬を利用する

    ステロイドや抗ヒスタミン剤といった薬で、かゆみを抑えることで、痛みの緩和や眠れる状態をつくることを考えましょう。逆に不眠になってしまうなど、副作用には十分に注意が必要です。 >>アトピーで眠れないときの正しいステロイド剤の使い方とは?>>抗ヒスタミン薬も夜の眠れないかゆみに効果的
  • 入浴環境を変えてみる

    夜、眠る前に入浴する方が多いため、入浴方法ひとつとっても睡眠時の症状緩和に大きな影響があります。お湯の温度や洗い方、石鹸やシャンプーを見直すことで、かゆみや痛みを抑えましょう。 >>「適切な入浴法がアトピーで眠れないを緩和させる」を見る
  • サプリメントを利用する

    アトピー治療において、近年注目されているのがサプリメントです。かゆみを抑えるといった治療薬とは異なり、アトピーのそもそもの原因にアプローチできるため、かゆみを緩和しながらもアトピー自体の改善にも期待ができます。アトピーが治る!といった誇大な広告をおこなうものは避け、しっかりと含有成分がどういった働きを持つのか理解して選ぶべきです。 >>「アトピーで眠れない状態を根本から改善する方法」を見る
  • 痛いアトピー症状の時に避けたいこと

    保湿は適切に行えば、症状緩和につながる有効な方法ですが、浸出液が出なくなった状態の肌には注意が必要です。 新しい皮膚は乾燥したかさぶた状態の皮膚の下で作られると言われています。保湿をおこなうことで、かさぶたとなる肌の流れを阻害し、ターンオーバーがスムーズに行われない可能性があります。

アトピーが痛い時の対処法

アトピーによるかゆみを我慢できずに掻きむしってしまい、今度は痛みに苦しむ人も少なくありません。実際に、痛くて眠れない時にどのようなことを実践すればいいのか、体験した人の口コミなどから対処法を探ってみましょう。

病院へ行って診察してもらう

アトピーに苦しんでいる人の多くは皮膚科で受診されたことがあると思いますが、日常的に通うことはそうそうないかもしれません。しかし、掻きむしって血が出たり、日常生活に差し支えるほど痛みがあって眠れないという時には、迷わず病院へ行く人が多いようです。病院へ行っても根本的な治療には時間がかかりますが、表面的な傷や炎症の治療はできますし、何より痛みを軽減させることは可能です。あまり薬に頼りたくない人もいるかもしれませんが、痛みで眠れないほどだと翌日の仕事や生活にも支障が出ますので、一時的に薬を使用して痛みや炎症を和らげることをおすすめしたいです。痛みがひどくてどうにかしたいときは、ペインクリニックでの診察も検討してみてください。

乾燥する時期でも入浴剤は使用しない

アトピーの掻き壊しによる痛みは、非常にしみやすいので、お風呂に入ることもシャワーを浴びることも苦痛になってしまいます。特に、乾燥しやすい冬には、保湿のために入浴剤を入れる人も多いですが、アトピーの人、特に掻きむしって痛みがある時には症状が悪化しかねませんので、入浴剤は使用しないほうがいいです。できるだけ肌に負担をかけないようして清潔な状態を保ち、早く治るように促しましょう。

患部を冷やす

かゆみのひどい時でも、患部を冷やすことでかゆみを軽減させる効果があります。同じように、痛くてたまらない時も、患部を冷やすことで麻痺させて痛みを感じさせないようにすることができます。氷水に浸した清潔なガーゼをあてたり、保冷剤をタオルでくるんであてておくと、痛みもかゆみもやわらぎますので、応急処置や一時的な対処法としておすすめです。

肌を保湿する

肌は乾燥すると固くなって、余計に痛みがひどくなってしまいます。お風呂から上がったら、極力刺激を与えないように、敏感肌やアトピー用の刺激の少ない保湿クリームで肌にうるおいを与えましょう。

つらい時は休む

アトピーの症状がひどくなる度に休んでいては、学業や仕事に影響が出てしまいますが、体を動かせないほど痛い、痛くて眠れない夜が続く、服を着るのも痛いといった時には、無理をせず休むのもひとつの手です。ゆっくり休んで睡眠が取れれば肌も回復しやすくなりますし、病院へ行くこともできます。無理をして悪化させないように、休める時には休むという選択肢もありますよ。

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