アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アトピーによる睡眠障害

睡眠障害を自覚するアトピー患者は全体の過半数以上

程度にこそ差はあれ、睡眠障害に悩んでいるアトピーの患者は、全アトピー患者の過半数を超えると言われています。就寝時に決まってかゆみを感じる人、睡眠中にかゆみで起きる人など、症状の現れ方は人により様々です。アトピーと睡眠障害の関係について見ていきましょう。

睡眠障害とは

睡眠障害とは、睡眠に関連する何らかの不都合が生じている状態のことを言います。一般に不眠症のことを睡眠障害と呼ぶ傾向がありますが、確かに不眠症も睡眠障害の一種ではあるものの、他にも様々なタイプの睡眠障害があることを理解しましょう。

たとえば人は睡眠中、通常は静かに横たわっているものです。しかしながら中には、声を出したり動き始めたりなどする人もいます。あるいは、毎日の睡眠のリズムを一定にできない、といった人もいます。これら睡眠に関わるあらゆる不都合のことを総称して、睡眠障害と言います。

なお日常語として睡眠障害と言うときは、身体的・精神的理由によって睡眠時間が短くなること、もしくは睡眠の質が低下することを指しています。

睡眠障害に悩むアトピー患者は約360万人

2013年に実施されたある調査によると、アトピー性皮膚炎の患者のうち睡眠障害を自覚している人は全体の66.2%。そのうち、入眠時に障害を感じると応えた患者は27.0%、睡眠中に目覚めてしまうと応えた患者は18.9%、夜間にかゆみに耐えられずかいてしまうと応えた患者が56.8%にのぼりました。

日本国内のアトピー性皮膚炎の患者数を600万人と推定した場合、そのうち約360万人が何らかの睡眠障害を自覚していることになります。

アトピーが睡眠障害を引き起こす?

アトピーが睡眠障害を引き起こす理由としては、第一に体内時計の変化が挙げられます。夕方になるにつれ、昼の体内時計から夜の体内時計へと変化し、その結果、体内におけるステロイド様ホルモンの分泌が減り、かゆみを増すということです。また、夜は日中よりもリラックスできる状態のため、意識がかゆみに向かってしまうということも考えられるでしょう。さらに「眠れない」という思いが、ますます眠れない精神状態にしている可能性もあります。

アトピーによる睡眠障害を改善するには?

アトピーによる睡眠障害を防ぐための方法をご紹介します。それぞれ試してみて、ご自身に合った方法を実践していきましょう。

ステロイド外用薬を塗る

かゆみを抑える即効性があります。医師への相談のもとで使用しましょう。

抗ヒスタミン薬を服用する

効果が出るまでに1~2時間程度かかるので、就寝時間から逆算して服用しましょう。

保湿剤を塗る

バリア機能を強化することで、かゆみが止まることがあります。

サプリメントを飲む

即効性はありませんが、長期間飲むことによって、徐々にかゆみのない体質へと変化していく可能性があります。

寝具・パジャマを工夫する

アトピーの方は、防ダニ加工の寝具等を使ったほうが良いでしょう。

寝る前にぬるめのお風呂に入る

交感神経を優位にしてリラックスするために、寝る前、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるようにしましょう。

質の高い睡眠をとる

睡眠障害は、アトピーの改善を阻害する大きな要因のひとつです。眠れない、または睡眠が浅い状態を日々繰り返すことで、免疫力の低下を招き、さらにかゆみが増すことで眠れなくなるといった悪循環を生むのです。それは睡眠障害に悩むアトピー患者数を見れば歴然です。

睡眠障害を改善するには、睡眠リズムの正常化や眠りの深い状態を長くするなど、睡眠の質を高めることが重要です。

とくにアトピーにより、眠っている間にかゆみや無意識のうちのかきむしりが生じている場合には、睡眠の質が著しく低下している可能性があります。

アトピー改善の第一歩として、まずは睡眠障害の改善から考えてみてはいかがでしょうか。

アトピーで眠れない人の睡眠対策を詳しく知る

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