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アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

睡眠のメカニズム

「眠い」という現象はなぜ起こる?

夜になると、私たちには「眠い」という感覚が生じてきます。幼い頃から、私たちは「眠い→寝る→起床する」というサイクルを当然のように繰り返しているわけですが、ところでこの「眠い」という感覚の正体は、いったい何なのでしょう? よく考えてみると「眠い」という感覚は、とても不思議な現象です。アトピーのかゆみによる睡眠障害の前提知識として、人間の睡眠のメカニズムを学んでおきましょう。

眠くなるメカニズム

私たちの睡眠サイクルは、2つのメカニズムによって支配されています。1つ目が恒常性維持機構、2つ目が体内時計機構です。

  • 恒常性維持機構とは

    私たちの体は、体内に何らかの不規則的な出来事が生じてしまうと、それを排除して安定した状態を取り戻そうと働き始めます。このメカニズムのことを恒常性維持機構と言います。
    たとえば体の中に細菌が侵入してきたとします。これは体にとって不規則的な出来事です。よって体は安定した状態を取り戻そうと、免疫機能を発揮して細菌を排除しようと働きます。こうした「体の安定」を取り戻そうとする一連のメカニズムが恒常性維持機構です。
    睡眠もまた恒常性維持機構のメカニズムに支配されています。たとえば激しい運動を長時間行なうという行為は、体にとって不規則な出来事です。あるいは睡眠不足という事態も、体にとっては不規則な出来事です。これら不規則な出来事に対して体は「体を休めて本来の安定した状態に戻すために睡眠せよ」という指令を出します。これが恒常性維持機構の働きによる睡眠のメカニズムです。
  • 体内時計機構とは

    体内時計機構とは、主に脳の中の視交叉上核(しこうさじょうかく)という組織による命令系統のこと。夜になると体に「眠って休め」という命令を出し、朝になると「起きて活動せよ」という命令を出します。体内時計機構は、睡眠と覚醒を操作するだけではなく、体のあらゆる機能、たとえば血圧、内臓の働きなどにも「夜だから休め」「昼だから活動せよ」という命令を出しています。
    原始時代にさかのぼれば、人間は夜に休息して昼に活動したほうが命の危険は少なかったと考えられています。その生活サイクルが長い人類の歴史の中で体内時計機構として備わった、と考えられています。

以上の2つが、私たち人間の睡眠のメカニズム。いずれも体にもとから備わっている必要不可欠なシステムなのです。

体内時計を維持することが大事

睡眠のメカニズムは理解できたところで、では質の高い睡眠とはどのようにとるべきなのでしょうか。

質の高い睡眠とは、眠った時間に比例するわけではありません。難しい話をすれば、睡眠に入った直後にノンレム睡眠すなわち深い眠りにつき、朝方にレム睡眠・浅い眠りの状態で起きることが理想とされています。そのために重要となるのが「睡眠のリズム」。

睡眠のリズムを整えるためには、体内時計を維持することが大切です。

多くの人が「夜更かし」「朝寝坊」になる理由

「夜は遅くても起きていられるものの、朝はなかなか起きることができない」という方は少なくないでしょう。これは私たち人間の体内時計のズレが原因です。

1日は、地球の自転に合わせて24時間あります。それに対して人間の体内時は、約25時間サイクルと言われています。地球の動きに対して、人間の活動可能時間が1時間長いのです。そのため人間は、前日よりも1時間遅くまで起きていても、さほど苦痛を感じません。ところが、朝は仕事や学校、家事などがあるために一定の時刻で起きる必要があります。結果、夜は強くて朝は弱い、という人が多くなるのです。

仮に体内時計が1時間少なくて23時間だった場合、私たちの体は逆に、夜は弱くて朝は強いということになっていたでしょう。

1時間のズレをリセットするのが「太陽の光」

体内時計に対して忠実に生活をしていたら、毎日の起床時間が1時間ずつズレていきます。そうなると、仕事も学校も家事もままなりません。そこで私たち人間の体は、この1時間のズレを調整するために、特殊なリセット機能を持っています。そのリセットボタンが「太陽の光」です。

私たちの体は、朝、太陽の光を浴びることによって1時間の体内時計のズレがリセットされるようにできています。全身に光を浴びることで体の覚醒神経である交感神経が活性化。やがて血圧が上昇し、また睡眠ホルモンであるメラトニンが消滅し、徐々に頭も体が目覚めていきます。

なお、天気の悪い日には目覚めが悪いという人も多いと思いますが、これは太陽の光が弱いことが原因とされています。体内時計のリセットに必要な光の強さは2500ルクス以上。天気が良ければ良いほど、目覚めは良くなります。

アトピーによって睡眠障害になると体内時計が乱れる

アトピーのかゆみなどが原因で睡眠障害になると、体内時計機構の働きが乱れると言われています。体内時計機構が乱れると、不眠症を発症してしまうことも。

寝つけない、眠りが浅いといった不眠症がアトピーの方に多いのは、こういった理由が隠されていたのです。

体内時計を正常に維持するためには、かゆみを抑えて夜の睡眠を維持することが大切です。

アトピーの方が睡眠のリズムを整えるには

前述したように、まずはかゆみ対策をおこない、かゆくて眠れないといった状況を改善することが先決です。

そのため、抗ヒスタミン剤やステロイドを適切に使用することはもちろん、ぐっすり睡眠のとれるために体内環境を整える、環境づくりをおこなうといった方法を考えましょう。

アトピーで眠れない人の睡眠対策をもっと知る

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