アトピーのかゆみを緩和し良質な睡眠へ

アトピーと眠気

「眠い・眠気」とアトピーの関係性は?

アトピーに悩む方のほとんどが「夜眠れない」「寝てもかゆみで起きてしまう」といった経験があるといわれています。
そのため、「眠い」といった症状とは縁がないように思われがちなアトピーですが、あくまで眠れないのは夜の話。
夜眠れないことにより、朝方になって眠気が襲ってくる、昼間に眠くなってしまうといった弊害が「眠れない」という症状に悩む人ほど、多く直面する問題なのです。

アトピーが間接的な原因となって眠気を誘う

当然の話ではありますが、眠い・眠気があるといった状態は、アトピーそのものによる影響ではありません。

前述の通り、アトピーはその強烈なかゆみにより、夜に寝付けない・眠れないといった状況を生み出します。夜に眠れなければ、明け方に眠くなるのは当然。眠りが浅く、質の悪い睡眠をとっていれば、昼間に眠くなることも考えられます。

また、抗ヒスタミン薬や脱ステロイドなどの影響は、「眠い」といった状態を引き起こすことに深く関係しています。

夜眠れないことによる眠気

アトピーの方で眠気に悩まされる方の多くは、アトピーだから眠いのではなく、アトピーにより眠れないから眠いのです。

「眠りたいときに眠れない」「眠りが浅い」という状態が、朝や昼などの眠気となります。一日、二日であれば我慢できるかもしれませんが、アトピーのかゆみは日常的に起こりますし、止めようと思ってもなかなか止まるものではありません。

昼に眠ることができればまだしも、昼には仕事や用事がある方がほとんどです。日中は仕事で眠れず、夜はかゆみで眠れないという状況を繰り返すため、アトピーである場合眠いといった症状が見られるのです。

抗ヒスタミン剤の副作用

アトピーに精通している方にとっては常識ですが、体内に侵入するアレルギー物質に対して「ヒスタミン」が放出されることにより、かゆみなどが引き起こされるといわれています。

しかし、一方でヒスタミンは学習能力・記憶力の向上、食べ過ぎ・興奮を抑える、といった人が活発に活動するために必要な成分でもあります。日中の眠気を抑えるのもこのヒスタミンが大きく関与しています。

抗ヒスタミン薬を利用することで、アレルギー反応は抑えられる一方で、昼間に眠くなってしまうなどの副作用が見られることも少なくはありません。

脱ステロイドによる影響

アトピーの根本原因を改善するにあたり、「脱ステロイド」すなわちステロイドの使用を中止する方は多くいらっしゃいます。

ステロイドは副腎皮質ホルモン剤とも呼ばれ、炎症を抑えたり、免疫反応を高めたりといった働きをおこなうことで知られています。本来、副腎皮質ホルモンは体内でも生成されますが、ステロイドを使用し続けることで分泌されにくくなってしまうのです。

そのためステロイドの使用を急に中止することで、体内の副腎皮質ホルモンが減少。脱ステをすることで眠気や倦怠感といった症状としてあらわれることが非常に多いのです。

アトピーで睡眠不足になって眠い時の対処法

アトピーのかゆみによる睡眠不足と、それにまつわる眠気は、症状の一部と言ってもいいほど切っても切り離せない関係にあります。アトピーの人なら共感できる話でも、そういった経験のない人にはなかなか理解されないのもつらいところです。

昼間眠くなると、学業や仕事に支障が出てしまいますし、やる気がないと見なされて査定に響くこともあるので、眠気の対処法を見つけることも、アトピーケアには欠かせないことです。

夜は睡眠改善薬や抗ヒスタミン剤の副作用で眠りに入る

抗ヒスタミン剤の副作用による眠気は非常に強いものであり、昼間使用すると余計に眠くなってしまいます。アトピーの症状を抑える薬でも、副作用の軽いものはありますので、昼間の症状を抑えるには抗ヒスタミン剤の使用は控えたほうがいいでしょう。

その代わり、抗ヒスタミン剤を寝る前にかゆみを抑えるために使用し、副作用の眠気を利用して睡眠に入るようにすれば睡眠不足も解消できます。抗ヒスタミン剤の副作用から開発された睡眠改善薬なども利用して、眠りやすくなる工夫をして睡眠不足を解消しましょう。

患部を冷やして眠気もかゆみも抑える

アトピーのかゆみは、夜寝る前にひどくなりますが、それ以外にもかゆみがひどくなることがあります。それは、ストレスを感じた時です。経験された方は分かると思いますが、イライラして少し掻いただけでもかゆみはあっという間に広がってしまいますので、掻くのはやめて患部を冷やしたり薬を塗ってかゆみを抑えましょう。

また、かゆみは眠気を我慢することによってイライラすると発生します。仕事中に、眠いのにかゆみもあってまったく仕事に集中できないという状況に陥ったことはないでしょうか。そんな時は、かゆい部分を冷やすことでかゆみを和らげることができますし、同時に眠気も吹き飛ばすことができます。冷蔵庫があれば保冷剤を保管しておいて、いつでも使えるようにしておきましょう。保冷剤がなければ、ハンカチを濡らしてあてておくだけでも応急処置にはなります。

15分程度の仮眠を取る

お昼の時間に15分~20分程度仮眠を取ると、眠気がなくなり頭がスッキリするという声をよく聞きます。椅子に座ったまま目を閉じているだけでも回復効果はあるので、お昼休みは休息時間にあてましょう。15時以降や長時間の仮眠は、夜の睡眠に影響を与えてしまうので、仮眠を取るにはお昼休みが最適です。

眠いという状態を改善するには

いずれの場合も、睡眠の環境を整えることが最重要です。

夜に熟睡できれば、昼に眠気に襲われることはありません。

抗ヒスタミン剤や脱ステロイドも、薬にだけ頼るのではないアトピー改善方法としっかり向き合うことで、副作用や脱ステの影響は少なく済みます。そのためには、かゆみを抑制するために質のいい睡眠をとる方法を考えるのが第一です。

アトピーで眠れない人の睡眠対策をもっと知る

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