ひどいアトピーのかゆみを抑える方法

16洗剤・柔軟剤はアトピーを悪化させる!?

洗剤・柔軟剤はアトピーを悪化させる(イメージ)

誤った洗剤・柔軟剤選びをすると、アトピーの症状が著しく悪化することがあります。たとえ十分にすすいだとしても、アトピーにとって有害な化学成分が衣類に残ってしまうことがあるからです。すなわち有害な成分は肌に悪い刺激を与え続け、アトピーはみるみる悪化します。以下、アトピーと洗剤・柔軟剤の関係について正しく認識しておきましょう。

洗剤・柔軟剤とアトピーの関係

アトピーの原因には諸説ありますが、その中の一つとして「洗剤・柔軟剤」が指摘されています。成分が衣類や寝具に付着したままだった場合、一日中その成分が肌に接していることにもなるので、アトピーの人は、それらの配合成分に神経質になる必要があります。もっとも注意したいことが、配合成分の中に刺激の強い化学成分が含まれていないかどうか、という点。アトピーにとって良くない刺激成分が含まれていた場合、終日、肌はその刺激を受け続けることになります。当然ながらアトピーは悪化するでしょう。

近年では、肌へのやさしさを強調するために「無添加」と称する商品が多々発売されていますが、この「無添加」という表示にはなんら基準はありません。各メーカーの独断で「無添加」と表示しているだけなので、しっかりと成分表を吟味しましょう。

アトピーの洗剤・柔軟剤の選び方

まずは大前提ですが、CMなどでよく見る普通の柔軟剤は使用しないようにしましょう。なぜなら、普通の柔軟剤には、肌に良くないとされる合成界面活性剤やアレルギー成分が多く含まれていると言われているからです。また、衣類がふんわりとなるため、汗を吸わなくなり炎症が悪化する恐れがあるからです。洗剤・柔軟剤、いずれの場合でも以下の成分が含まれている場合には、購入を見送ったほうが無難です。

  • 合成界面活性剤

    肌への刺激が強すぎます。
  • 香料

    どんな香料なのかにもよりますが、概して強い刺激を持ちます。
  • 蛍光剤

    発がん性があるとも言われ、しかもすすいでも流れ落ちません。
  • 塩素系漂白剤

    強力な刺激成分。酸素系漂白剤なら可です。
  • 抗菌剤

    服についた雑菌を殺してくれますが、肌の弱い人は炎症を起こす可能性があります。

どんな洗剤を選ぶべき?

成分表示に「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」と書かれたものは、積極的に選んでいくべきだといえます。

ただし、成分がこれらだけでは洗濯機で使う際の扱いが難しく、「溶けにくい」「泡立たないと洗浄力が出ない」「洗濯槽に黒カビが発生しやすい」などのデメリットがあります。とくに洗濯槽のカビは要注意。アトピーが悪化してしまったという事例があるほどです。

これらのデメリットを解消するには、加えて炭酸塩が配合されている洗剤を選ぶのがおすすめです。炭酸塩に含まれるアルカリ成分は、脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムの洗浄力を強化してくれます。石鹸カスを出しにくくする効果もあり、石鹸カスを栄養分にするカビの繁殖を防いでくれるのです。

また、分散剤や水軟化剤が配合されている製品もおすすめ。分散剤は洗濯水に溶けだした汚れを分散させて、洗濯物に汚れがつかないようにする成分のこと。水軟化剤は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムといった金属イオンをとらえて水を柔らかくすることで、洗浄力の低下を防いでくれます。

一般的には分散剤も水軟化剤も添加剤であるため、アトピーに良くないとはいわれていますが、アトピー肌用の洗剤にも多く含まれています。合成界面活性剤よりも影響は少ないと言えます。

ほかにも洗剤に代わって重曹で洗濯する方法も有効。柔軟剤に代わってクエン酸を使う方法も知られています。

アトピーにやさしいのは粉末洗剤と液体洗剤どっち?

アトピーの方にとっては、洗剤が残らず、汚れ落ちもしっかりしたものを選ぶことが重要となります。粉末か液体かというよりも配合されている成分を見て決めるのが良いでしょう。

洗浄力の高い「弱アルカリ性」の成分が多く使われている粉末洗剤。価格が安いのも大きなメリットです。しかし、水の中で溶け残ったり固まったりしやすく、衣類にも洗剤が残ってしまうこともしばしば。洗剤の付着した衣類が肌にずっと触れているのは、ただでさえ肌に悪影響をもたらします。冷たい水に溶けにくい性質があるため冬場の寒い時期や、敏感肌の方には適していないと言えるでしょう。

一方、液体洗剤は水に溶けやすく、粉末洗剤よりも値段が高いのが特徴。洗浄力は粉末洗剤より劣る製品もあります。

両者を比べると、洗剤の溶け残りを考えれば液体洗剤が良さそうに見えますが、粉末洗剤も一度ぬるま湯で溶かしてから洗濯機に入れるといった一工夫をくわえれば、溶け残りをなくすことができますよ。

アトピーには石鹸系洗剤か重曹がおすすめ

石鹸系洗剤とは、合成界面活性剤・漂白剤・蛍光増白剤・抗菌剤・香料が無添加の洗剤のこと。肌に刺激を与える成分がまったく入っていないため、安全・安心に使うことができます。汚れ落ちも良く、洗浄力は合成洗剤よりも優れています。

しかし、石鹸系洗剤には水の温度が低いと溶けにくいというデメリットも。冬場の冷たい水の場合、溶け残ることが多いため、ぬるま湯で洗剤を溶かしてから使用するといったひと手間が必要となります。

また、洗濯機の水量に対して石鹸の量が少ない場合や硬度が高い場合は泡立たず、従来の洗浄力を発揮できません。泡立たないと石鹸カスとして衣類に残ってしまい、黄ばみや臭いの原因に。石鹸系洗剤を使うときは、洗剤の性質と使い方をマスターしておくようにしましょう。

一方、重曹は石鹸系洗剤ほど手がかかりません。仕上がりもふんわり、臭いもなく汚れ落ちも◎。洗濯中の泡立ちの心配もいらず、すすぎだけでも洗浄成分を流しやすいのが大きなメリットです。重曹は弱いアルカリ性なので、皮脂汚れといった酸性の汚れも分解して落としてくれます。同じアルカリ性の炭酸塩を入れることで更に洗浄力を高めることができ、クエン酸を入れて仕上がりを柔らかくすることも可能です。

ただし、ドラム式洗濯機などは重曹を使用できない場合があるため、各ご家庭の洗濯機の取扱説明書を確認するようにしましょう。

意外な落とし穴…洗濯機の汚れ

アトピー防止のために洗剤や柔軟剤を吟味しても、衣服を洗う「洗濯機」自体が汚れていては、意味がありません。アトピーで荒れた肌は皮膚が弱まっており、カビや雑菌がすぐに入り込んでしまいます。せっかく洗濯しても、洗濯機から衣類へ、衣類から肌へとカビや雑菌が移ってしまい、かゆみが悪化してしまうことも…。

洗濯機は常に水気があり、雑菌が繁殖しやすい場所です。アトピーの方の場合、洗濯する衣類に剥がれた皮膚や薬、保湿クリームなどの油分が付いているため、雑菌のエサとなるものも多く、より注意が必要になります。

洗濯機を清潔に保つために、月に1度は掃除をしましょう。洗濯槽クリーナーは、塩素系より酸素系のほうが刺激が少ないので安心です。また、こまめな掃除に加え、日常的にできる洗濯機の汚れ対策も効果があります。

・使用後は扉を開け、乾燥させる
・衣類を入れたまま放置しない
・時間が経ったお風呂の残り湯は使わない
・洗濯機の乾燥機能や除菌モードを定期的に使う

これらに注意し、洗濯機を清潔に保ちましょう。

アトピーのかゆみを抑えるのであれば質の高い睡眠を

かゆみを抑える方法は、実にさまざまなものがあります。

しかし「あらゆる方法を試しても、眠ろうとした途端にかゆみで寝付けない…」。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

それはいまあなたが試している方法が、一時的なかゆみを抑えるものにすぎないからかもしれません。

かゆみを根本から改善するためには、かゆみで眠れなかったり、眠りながら無意識にかきむしってしまっているという「アトピー悪化の悪循環」を止める必要があります。

ここで紹介したかゆみを一時的に抑える方法は積極的に取り入れつつ、しっかりと質の高い睡眠を取り、免疫バランスを整える。

アトピー悪化の原因となる悪循環サイクルを断つことを、ぜひ同時に実践していき、効果的にアトピーを改善させましょう。

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アトピーのかゆみで眠れない自分とさようならしたい