ひどいアトピーのかゆみを抑える方法

13シャンプー選び一つで全身の症状が変わる

シャンプー選び一つで全身の症状が変わる(イメージ)

お風呂でシャンプーをすすぐ際、洗浄成分は全身を包み込むように伝って落ちていきます。これは、良くも悪くもシャンプー選び一つで、頭皮はおろか全身の皮膚にまで影響を与えてしまう、ということです。アトピーの人は、なるべく低刺激で、かつ洗浄力が控えめなシャンプーを選ぶことが原則です。アトピーとシャンプーの関係について詳しく解説します。

シャンプーがアトピーを悪化させる原因

一般的なシャンプーに含まれる合成界面活性剤、ラウリス硫酸Naなどがアトピーを悪化させる主な原因です。 合成界面活性剤とは、髪や頭皮の脂・汚れを強力に落とす成分。乾燥体質のアトピーの頭皮にとって、洗浄力が強すぎます。頭皮を保護するはずの皮脂を過剰に落としてしまい、乾燥を招いてアトピーを悪化させます。 また、シャンプーをすすぐ際、その成分は全身を伝って流れ落ちます。この際に合成界面活性剤は全身の皮膚を覆ってしまうため、頭皮だけではなく体中のアトピーを悪化させる可能性があります。 ラウリス硫酸Naとは、頭皮から天然保湿因子やセラミドを奪ってしまう成分。保湿に一番大事な2大要素を奪ってしまうわけですから、乾燥が進んでアトピーを悪化させます。 なお、市販のシャンプーの中でも、特に安価な商品に合成界面活性剤やラウリス硫酸Naが多く含まれる傾向があります。

アトピーにはどのようなシャンプーが良いのか

アミノ酸系界面活性剤、ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Naを含んだシャンプーは、頭皮に低刺激なのでアトピーへの影響も少ないでしょう。 アミノ酸系界面活性剤は、合成界面活性剤と違って洗浄力はそれほど強くありません。泡立ちも良くないため、使用感が悪いと感じる人もいるかもしれません。しかしながら頭皮への刺激は少ないため、アトピーの人には向いています。 また、シャンプー選び以前の問題ですが、症状が悪化しているときは、シャンプーを使わないで洗髪するようにしましょう。熱すぎないお湯でやさしく髪を流すだけでも、頭皮の汚れの8割は落ちると言われています。 どうしてもシャンプーを使いたい人は、シャンプーを使う日数を減らすと良いでしょう。たとえば、3日に1日はシャンプーで洗髪をし、残りの2日はお湯のみで洗髪をする、などの方法です。

頭皮の状態でシャンプーを選ぶ

フケやかゆみ、掻き壊しによる患部の炎症、抜け毛による薄毛など、アトピーが引き起こす頭皮の問題はさまざま。確実にアトピーを改善していくためにも、配合成分の確認をしっかり行い、より効果的な頭皮ケアをしていきましょう。

フケ・かゆみ

洗浄力が強すぎないアミノ酸系界面活性剤が成分の、肌に低刺激なシャンプーがおすすめ。頭皮の保湿に必要な皮脂を落とさずに乾燥を防ぎ、ケの発生を抑えられます。フケが治まればかゆみも自然に治まっていくため、アトピーの悪化を防ぐことができるのです。過度な皮膚への刺激を避けることは、アトピー症状改善において重要です。

かさぶた・じゅくじゅく

殺菌成分配合で低刺激のシャンプーを選ぶようにしてください。細菌に感染すると患部が化膿して、じゅくじゅくしたりかさぶたになってしまったりする原因になるため、殺菌成分で細菌の感染を防止することが大切。もちろん、化膿した患部を含めて肌へ強い刺激を与えるのはNGです。

薄毛・抜け毛

消炎成分や植物由来のオイルが配合されている、低刺激でアトピー患者でも使用可能なシャンプーが最適。アトピー疾患で頭皮が傷ついていると、雑菌による感染を引き起こして患部の炎症が悪化します。炎症がひどい状態には肌バリアの機能も低下し、頭皮の乾燥が進んで抜け毛が増えてしまいます。シャンプーに含まれる消炎成分で傷口を消毒し、植物由来オイルの成分で肌バリア機能を高めることが、抜け毛を減らしていく第一歩です。

アトピーの人におすすめのシャンプー

アトピーの人におすすめのシャンプーを3つご紹介します。

  • ミノン全身シャンプーしっとりタイプ

    ・発売元:ミノン
    ・容量:450ml
    ・参考価格:1,264円
    敏感肌や乾燥肌の人に向けて作られた全身用シャンプー。洗浄成分はアミノ酸系なので、肌への刺激はほとんどありません。赤ちゃんの体に使えるほどのやさしさです。

  • アトレージュ マイルドヘアシャンプー

    ・発売元:アンズコーポレーション
    ・容量:390ml
    ・参考価格:2,226円
    アミノ酸系洗浄成分による低刺激シャンプー。皮脂を過剰に落とし過ぎないため、頭皮の乾燥を防ぐことができます。洗い上がりのすっきり感も人気です。

  • ノブヘアシャンプーDS

    ・発売元:ノブ
    ・容量:250ml
    ・参考価格:1,730円
    皮膚科医との共同開発で生まれた低刺激シャンプー。アミノ酸系の洗浄成分でありながら、泡立ちも良く使用感良好です。不要な成分はいっさい含まれていないので、無色透明・無臭です。

もちろん、シャンプー選びがアトピーの悩みをすべて解決させてくれるわけではありませんが、症状を悪化させないための一手段には必ず加えておきましょう。

アトピーで敏感な逃避に優しい洗髪の方法

洗髪の前はブラッシングが重要。頭髪の指通りがよくなれば、お湯やシャンプーが頭皮に浸透しやすく隅々まで汚れが落とせるからです。シャンプーの量は多めではなく、通常は1プッシュ、多くても2プッシュの量に抑えます。頭皮に爪を立てて泡立たせるのはNG。頭皮を傷つけてしまい、アトピー症状の悪化につながります。爪で泡立てるのではなく、指の腹で頭皮マッサージをするように洗いましょう。シャンプーの洗い流しが実はとても大切。シャンプーが頭皮に残ったままだと頭皮の乾燥やアトピー悪化の原因になるので、しっかりと泡を流さなければなりません。お湯の温度は38度から40度に設定するといいでしょう。高温のお湯は肌の水分や必要な皮脂をうばい、頭皮の乾燥を引き起こしてしまいます。 アトピーに効果的なシャンプーを選び抜いて使うなら、頭皮に優しい方法で洗髪し、さらにアトピー症状の改善ができるよう心がけてみてはいかがでしょうか。

アトピーのかゆみを抑えるのであれば質の高い睡眠を

かゆみを抑える方法は、実にさまざまなものがあります。

しかし「あらゆる方法を試しても、眠ろうとした途端にかゆみで寝付けない…」。そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

それはいまあなたが試している方法が、一時的なかゆみを抑えるものにすぎないからかもしれません。

かゆみを根本から改善するためには、かゆみで眠れなかったり、眠りながら無意識にかきむしってしまっているという「アトピー悪化の悪循環」を止める必要があります。

ここで紹介したかゆみを一時的に抑える方法は積極的に取り入れつつ、しっかりと質の高い睡眠を取り、免疫バランスを整える。

アトピー悪化の原因となる悪循環サイクルを断つことを、ぜひ同時に実践していき、効果的にアトピーを改善させましょう。

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